放物線 $y = 5x^2 + 3kx - 6k$ の頂点Pの軌跡を、$k$がすべての実数をとる範囲で求めよ。

代数学放物線軌跡平方完成二次関数
2025/6/13

1. 問題の内容

放物線 y=5x2+3kx6ky = 5x^2 + 3kx - 6k の頂点Pの軌跡を、kkがすべての実数をとる範囲で求めよ。

2. 解き方の手順

まず、与えられた放物線の式を平方完成して、頂点Pの座標をkkを用いて表します。
y=5x2+3kx6ky = 5x^2 + 3kx - 6k
y=5(x2+3k5x)6ky = 5\left(x^2 + \frac{3k}{5}x\right) - 6k
y=5[(x+3k10)2(3k10)2]6ky = 5\left[\left(x + \frac{3k}{10}\right)^2 - \left(\frac{3k}{10}\right)^2\right] - 6k
y=5(x+3k10)25(9k2100)6ky = 5\left(x + \frac{3k}{10}\right)^2 - 5\left(\frac{9k^2}{100}\right) - 6k
y=5(x+3k10)29k2206ky = 5\left(x + \frac{3k}{10}\right)^2 - \frac{9k^2}{20} - 6k
したがって、頂点Pの座標は (3k10,9k2206k)\left(-\frac{3k}{10}, -\frac{9k^2}{20} - 6k\right) と表せます。
頂点Pの座標を (X,Y)(X, Y) とおくと、
X=3k10X = -\frac{3k}{10}
Y=9k2206kY = -\frac{9k^2}{20} - 6k
XXYYkkを用いて表したので、kkを消去してXXYYの関係式を求めます。
X=3k10X = -\frac{3k}{10} より、 k=10X3k = -\frac{10X}{3}
これを YY の式に代入すると、
Y=920(10X3)26(10X3)Y = -\frac{9}{20} \left(-\frac{10X}{3}\right)^2 - 6\left(-\frac{10X}{3}\right)
Y=920(100X29)+20XY = -\frac{9}{20} \left(\frac{100X^2}{9}\right) + 20X
Y=5X21+20XY = -\frac{5X^2}{1} + 20X
Y=5X2+20XY = -5X^2 + 20X
これで、XXYYの関係式が得られました。これは放物線を表しています。
最後に、この放物線の定義域を考えます。kkはすべての実数をとるので、X=3k10X = -\frac{3k}{10} もすべての実数をとります。したがって、XXに制限はありません。

3. 最終的な答え

点Pの軌跡は、放物線 y=5x2+20xy = -5x^2 + 20x である。

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