この積分は、いくつかの方法で解くことができます。ここでは、ラプラス変換を用いる方法を示します。
(1) パラメータ t を導入して、次のような関数を定義します。 I(t)=∫0∞e−txxsin(x)dx ここで、t≥0 です。求める積分は I(0) に相当します。 (2) I(t) を t で微分します。 dtdI(t)=dtd∫0∞e−txxsin(x)dx=∫0∞∂t∂(e−txxsin(x))dx dtdI(t)=∫0∞−xe−txxsin(x)dx=−∫0∞e−txsin(x)dx (3) この積分を計算します。部分積分を2回行うか、ラプラス変換の公式を使用します。∫0∞e−txsin(x)dx=t2+11. したがって、
dtdI(t)=−t2+11 (4) この式を積分して、I(t) を求めます。 I(t)=∫−t2+11dt=−arctan(t)+C (5) t→∞ の極限を考えます。I(∞)=∫0∞e−∞xxsin(x)dx=0. 一方、−arctan(∞)+C=−2π+C. したがって、0=−2π+C, よって、C=2π. したがって、I(t)=−arctan(t)+2π. (6) t=0 の場合を考えます。 I(0)=−arctan(0)+2π=0+2π=2π