三角形ABCにおいて、$\frac{\sin A}{4} = \frac{\sin B}{5} = \frac{\sin C}{6}$ が成り立つとき、3辺の長さの比 BC : CA : AB を最も簡単な整数の比で表し、$\cos C$ を求め、$\triangle ABC$ の面積が $15\sqrt{7}$ のときの AB の値を求めます。

幾何学正弦定理余弦定理三角形面積
2025/6/14

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、sinA4=sinB5=sinC6\frac{\sin A}{4} = \frac{\sin B}{5} = \frac{\sin C}{6} が成り立つとき、3辺の長さの比 BC : CA : AB を最も簡単な整数の比で表し、cosC\cos C を求め、ABC\triangle ABC の面積が 15715\sqrt{7} のときの AB の値を求めます。

2. 解き方の手順

* 正弦定理より、asinA=bsinB=csinC=2R\frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B} = \frac{c}{\sin C} = 2RRR は外接円の半径)が成り立つ。
この問題では、a=BCa = BC, b=CAb = CA, c=ABc = AB である。
与えられた式 sinA4=sinB5=sinC6=k\frac{\sin A}{4} = \frac{\sin B}{5} = \frac{\sin C}{6} = kkk は定数)とおくと、
sinA=4k\sin A = 4k, sinB=5k\sin B = 5k, sinC=6k\sin C = 6k
したがって、
BC:CA:AB=a:b:c=sinA:sinB:sinC=4k:5k:6k=4:5:6BC : CA : AB = a : b : c = \sin A : \sin B : \sin C = 4k : 5k : 6k = 4 : 5 : 6
よって、BC:CA:AB=4:5:6BC : CA : AB = 4 : 5 : 6
* cosC\cos C を求める。
余弦定理より、c2=a2+b22abcosCc^2 = a^2 + b^2 - 2ab \cos C
cosC=a2+b2c22ab\cos C = \frac{a^2 + b^2 - c^2}{2ab}
a=4x,b=5x,c=6xa = 4x, b = 5x, c = 6x とおくと、
cosC=(4x)2+(5x)2(6x)22(4x)(5x)=16x2+25x236x240x2=5x240x2=18\cos C = \frac{(4x)^2 + (5x)^2 - (6x)^2}{2(4x)(5x)} = \frac{16x^2 + 25x^2 - 36x^2}{40x^2} = \frac{5x^2}{40x^2} = \frac{1}{8}
よって、cosC=18\cos C = \frac{1}{8}
* ABC\triangle ABC の面積が 15715\sqrt{7} のときの AB の値を求める。
ABC=12absinC\triangle ABC = \frac{1}{2}ab\sin C
sin2C+cos2C=1\sin^2 C + \cos^2 C = 1 より、sin2C=1cos2C=1(18)2=1164=6364\sin^2 C = 1 - \cos^2 C = 1 - \left(\frac{1}{8}\right)^2 = 1 - \frac{1}{64} = \frac{63}{64}
sinC=6364=638=378\sin C = \sqrt{\frac{63}{64}} = \frac{\sqrt{63}}{8} = \frac{3\sqrt{7}}{8}sinC>0\sin C > 0 より)
ABC=12(4x)(5x)sinC=10x2378=3078x2=1574x2\triangle ABC = \frac{1}{2}(4x)(5x)\sin C = 10x^2 \cdot \frac{3\sqrt{7}}{8} = \frac{30\sqrt{7}}{8}x^2 = \frac{15\sqrt{7}}{4}x^2
1574x2=157\frac{15\sqrt{7}}{4}x^2 = 15\sqrt{7}
x2=4x^2 = 4
x=2x = 2x>0x > 0 より)
AB=6x=6(2)=12AB = 6x = 6(2) = 12
よって、AB=12AB = 12

3. 最終的な答え

BC : CA : AB = 4 : 5 : 6
cosC=18\cos C = \frac{1}{8}
AB = 12

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