問題は、関数 $f(x) = \log(1+x)$ について、ある不等式が成り立つかどうかを確かめる問題です。具体的には、不等式 $$ \frac{x}{x+2} > \frac{x+\log x}{2} $$ または、不等式 $$ \log(1+x) > \frac{x}{x+2} $$ が与えられており、微分を用いて考察するものと思われます。最後に「の微分」とあるので、関連する関数の微分を求め、その結果を用いて不等式を証明するか、あるいは反例を見つける必要があるでしょう。

解析学不等式関数対数関数微分増減単調性
2025/6/14

1. 問題の内容

問題は、関数 f(x)=log(1+x)f(x) = \log(1+x) について、ある不等式が成り立つかどうかを確かめる問題です。具体的には、不等式
xx+2>x+logx2 \frac{x}{x+2} > \frac{x+\log x}{2}
または、不等式
log(1+x)>xx+2 \log(1+x) > \frac{x}{x+2}
が与えられており、微分を用いて考察するものと思われます。最後に「の微分」とあるので、関連する関数の微分を求め、その結果を用いて不等式を証明するか、あるいは反例を見つける必要があるでしょう。

2. 解き方の手順

まず、不等式 log(1+x)>xx+2\log(1+x) > \frac{x}{x+2} が成立するかを考えます。
(1) 関数 f(x)=log(1+x)xx+2f(x) = \log(1+x) - \frac{x}{x+2} を定義し、この関数の増減を調べます。
(2) f(x)f'(x) を計算します。
f(x)=11+x(x+2)x(x+2)2=11+x2(x+2)2=(x+2)22(1+x)(1+x)(x+2)2=x2+4x+422x(1+x)(x+2)2=x2+2x+2(1+x)(x+2)2f'(x) = \frac{1}{1+x} - \frac{(x+2) - x}{(x+2)^2} = \frac{1}{1+x} - \frac{2}{(x+2)^2} = \frac{(x+2)^2 - 2(1+x)}{(1+x)(x+2)^2} = \frac{x^2 + 4x + 4 - 2 - 2x}{(1+x)(x+2)^2} = \frac{x^2 + 2x + 2}{(1+x)(x+2)^2}
(3) x2+2x+2=(x+1)2+1>0x^2+2x+2 = (x+1)^2 + 1 > 0 なので、x>1x > -1 の範囲で f(x)>0f'(x) > 0 となります。
(4) f(1)f(-1) は定義されないので、x>1x > -1 の範囲で考えます。
f(0)=log(1+0)00+2=log(1)0=0f(0) = \log(1+0) - \frac{0}{0+2} = \log(1) - 0 = 0
(5) x>0x > 0 において f(x)>0f'(x) > 0 なので、f(x)f(x) は単調増加です。f(0)=0f(0)=0 であるため、x>0x > 0 において f(x)>0f(x) > 0 となります。したがって、x>0x > 0 において log(1+x)>xx+2\log(1+x) > \frac{x}{x+2} が成立します。
次に、不等式 xx+2>x+logx2\frac{x}{x+2} > \frac{x+\log x}{2} を考えます。この不等式は、xx が正の数である必要があります。x=1x=1のとき、13>1+02=12\frac{1}{3} > \frac{1+0}{2} = \frac{1}{2}となり、成り立ちません。

3. 最終的な答え

log(1+x)>xx+2\log(1+x) > \frac{x}{x+2}x>0x > 0 で成立します。
xx+2>x+logx2\frac{x}{x+2} > \frac{x+\log x}{2} は成立しません。
微分を求められたのは f(x)=log(1+x)xx+2f(x) = \log(1+x) - \frac{x}{x+2} であり、
f(x)=x2+2x+2(1+x)(x+2)2f'(x) = \frac{x^2 + 2x + 2}{(1+x)(x+2)^2} です。

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