放物線 $y = x^2 - 2x + 2$ …① について、以下の問題を解きます。 (1) 放物線①の頂点の座標、軸の方程式を求め、グラフを描きます。 (2) 放物線①を原点に関して対称移動した放物線の方程式を求めます。 (3) 放物線①のグラフを$x$軸方向に$p$, $y$軸方向に$q$だけ平行移動し、さらに$y$軸に関して対称移動すると放物線 $y = x^2 + 4x + 1$ になりました。$p, q$の値を求めます。

代数学放物線二次関数グラフ平行移動対称移動頂点
2025/6/14

1. 問題の内容

放物線 y=x22x+2y = x^2 - 2x + 2 …① について、以下の問題を解きます。
(1) 放物線①の頂点の座標、軸の方程式を求め、グラフを描きます。
(2) 放物線①を原点に関して対称移動した放物線の方程式を求めます。
(3) 放物線①のグラフをxx軸方向にpp, yy軸方向にqqだけ平行移動し、さらにyy軸に関して対称移動すると放物線 y=x2+4x+1y = x^2 + 4x + 1 になりました。p,qp, qの値を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 放物線 y=x22x+2y = x^2 - 2x + 2 を平方完成します。
y=(x1)21+2y = (x - 1)^2 - 1 + 2
y=(x1)2+1y = (x - 1)^2 + 1
よって、頂点の座標は (1,1)(1, 1) で、軸の方程式は x=1x = 1 です。
グラフは、頂点が(1,1)(1, 1)で、下に凸の放物線になります。
(2) 放物線 y=x22x+2y = x^2 - 2x + 2 を原点に関して対称移動すると、(x,y)(x, y)(x,y)(-x, -y) に移ります。
元の式に xxx \rightarrow -x, yyy \rightarrow -y を代入すると、
y=(x)22(x)+2-y = (-x)^2 - 2(-x) + 2
y=x2+2x+2-y = x^2 + 2x + 2
y=x22x2y = -x^2 - 2x - 2
(3) 放物線 y=x22x+2y = x^2 - 2x + 2xx軸方向にpp, yy軸方向にqqだけ平行移動すると、
yq=(xp)22(xp)+2y - q = (x - p)^2 - 2(x - p) + 2
y=(xp)22(xp)+2+qy = (x - p)^2 - 2(x - p) + 2 + q
y=x22px+p22x+2p+2+qy = x^2 - 2px + p^2 - 2x + 2p + 2 + q
y=x22(p+1)x+p2+2p+2+qy = x^2 - 2(p + 1)x + p^2 + 2p + 2 + q
この放物線をyy軸に関して対称移動すると、xxx \rightarrow -x となるので、
y=(x)22(p+1)(x)+p2+2p+2+qy = (-x)^2 - 2(p + 1)(-x) + p^2 + 2p + 2 + q
y=x2+2(p+1)x+p2+2p+2+qy = x^2 + 2(p + 1)x + p^2 + 2p + 2 + q
この放物線が y=x2+4x+1y = x^2 + 4x + 1 と一致するので、係数を比較して、
2(p+1)=42(p + 1) = 4
p2+2p+2+q=1p^2 + 2p + 2 + q = 1
一つ目の式から、p+1=2p + 1 = 2, よって p=1p = 1
二つ目の式に p=1p = 1 を代入すると、1+2+2+q=11 + 2 + 2 + q = 1, よって 5+q=15 + q = 1, q=4q = -4

3. 最終的な答え

(1) 頂点の座標:(1,1)(1, 1)、軸の方程式:x=1x = 1
(2) y=x22x2y = -x^2 - 2x - 2
(3) p=1p = 1, q=4q = -4

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