実数 $x, y$ が3つの不等式 $y \geq 2x - 5$, $y \leq x - 1$, $y \geq 0$ を満たすとき、$x^2 + (y - 3)^2$ の最大値と最小値を求めよ。
2025/6/15
## (1) の問題
1. 問題の内容
実数 が3つの不等式 , , を満たすとき、 の最大値と最小値を求めよ。
2. 解き方の手順
まず、与えられた不等式が表す領域を図示します。
*
*
*
これらの不等式を満たす領域は、3本の直線で囲まれた三角形になります。この三角形の頂点の座標を求めます。
(1) と の交点
より、 。よって、。交点は 。
(2) と の交点
より、。交点は 。
(3) と の交点
より、。交点は 。
よって、領域の頂点は , , です。
次に、 の最大値と最小値を求めます。これは、点 と点 との距離の二乗を表しています。したがって、頂点 , , のそれぞれについて、 の値を計算します。
* のとき:
* のとき:
* のとき:
したがって、最大値は16、最小値は10となります。
3. 最終的な答え
最大値: 16
最小値: 10
## (2) の問題
1. 問題の内容
座標平面において、2つの不等式 , を同時に満たす領域をAとする。点 が領域Aを動くとき, の最大値と最小値を求めよ。
2. 解き方の手順
まず、 は原点を中心とする半径2の円の内部と境界を表し、 は直線 の下側と境界を表します。
次に、 とおき、 を考えます。この直線が領域Aと共有点を持つときの の最大値と最小値を求めれば良いことになります。
を に代入して、
この2次方程式が実数解を持つ条件は、判別式 であることです。
したがって、 の最大値は です。これは、直線 が円 と接するときの の値です。
次に、直線 が領域 A と交点を持ちながら傾きが直線 より下になる場合、交点におけるkの最小値は、直線 と が交わる点となります。より、、となります。これらの点が、を満たす必要があるので、
よって、
直線 が点 を通るとき、 の条件に違反するので、 は領域 A に含まれません。
直線 が領域Aと共有点を持つ時のkの最小値を求める為に、円 と直線 の交点を求めます。より、、、よりになります。の時、, の時、。つまり、二つの交点はです。
これらの点での の値を計算します。
* の時:
* の時:
よって、 の最小値は となります。
3. 最終的な答え
最大値:
最小値: