ある研修会で、3つのセミナーP, Q, Rのうち1つ以上を受講することになっている。研修生は80人おり、各セミナーの受講人数はPが36人、Qが28人、Rが33人である。PとQの両方を受講した人が8人いるとき、Rだけを受講した人数を求める問題である。

確率論・統計学集合ベン図包除原理
2025/6/15

1. 問題の内容

ある研修会で、3つのセミナーP, Q, Rのうち1つ以上を受講することになっている。研修生は80人おり、各セミナーの受講人数はPが36人、Qが28人、Rが33人である。PとQの両方を受講した人が8人いるとき、Rだけを受講した人数を求める問題である。

2. 解き方の手順

ベン図を描き、各領域の人数を考える。
まず、全体(P, Q, Rの少なくとも1つを受講した人)は80人である。
Pの受講者は36人、Qの受講者は28人、Rの受講者は33人である。
PとQの両方を受講した人は8人である。
Pのみを受講した人数をa、Qのみを受講した人数をb、Rのみを受講した人数をcとする。
PとRの両方を受講したがQは受講しなかった人数をx、QとRの両方を受講したがPは受講しなかった人数をy、P, Q, Rすべてを受講した人数をzとする。
与えられた情報から、以下の式が成り立つ。
a+x+z+8=36a + x + z + 8 = 36 (Pの受講者)
b+y+z+8=28b + y + z + 8 = 28 (Qの受講者)
c+x+y+z=33c + x + y + z = 33 (Rの受講者)
a+b+c+x+y+z+8=80a + b + c + x + y + z + 8 = 80 (全体の人数)
これらの式を整理すると、
a+x+z=28a + x + z = 28
b+y+z=20b + y + z = 20
c+x+y+z=33c + x + y + z = 33
a+b+c+x+y+z=72a + b + c + x + y + z = 72
a+x+z=28a + x + z = 28 より a=28xza = 28 - x - z
b+y+z=20b + y + z = 20 より b=20yzb = 20 - y - z
a+b+c+x+y+z=72a + b + c + x + y + z = 72 に代入すると、
28xz+20yz+c+x+y+z=7228 - x - z + 20 - y - z + c + x + y + z = 72
48z+c=7248 - z + c = 72
cz=24c - z = 24
c=z+24c = z + 24
c+x+y+z=33c + x + y + z = 33c=z+24c = z + 24を代入すると、
z+24+x+y+z=33z + 24 + x + y + z = 33
x+y+2z=9x + y + 2z = 9
ここで、a,b,c,x,y,za, b, c, x, y, z は非負の整数である必要がある。
x+y+2z=9x + y + 2z = 9より、x+yx+yは奇数でなければならない。
全体の受講者数に注目して、
36+28+338xyz=8036 + 28 + 33 - 8 - x - y - z = 80ではないことに注意。なぜならこれは重複受講者がいるからである。
36+28+33=9736+28+33 = 97
97(a+b+c+x+y+z+8)(x+y+z)(88)=097 - (a+b+c+x+y+z+8) -(x+y+z)-(8-8) = 0
9780(x+y+z)=997 - 80 - (x+y+z) = 9
17=x+y+z+8+(重複)17 = x+y+z+8+(重複)
3つの合計引く2つの合計引くすべての合計の式は使えない。
P, Q, Rの少なくとも1つを受講した人数を求める式は、
PQR=P+Q+RPQQRRP+PQR|P \cup Q \cup R| = |P| + |Q| + |R| - |P \cap Q| - |Q \cap R| - |R \cap P| + |P \cap Q \cap R|
80=36+28+338(y+z)(x+z)+z80 = 36 + 28 + 33 - 8 - (y+z) - (x+z) + z
80=898xyz80 = 89 - 8 - x - y - z
80=81xyz80 = 81 - x - y - z
x+y+z=1x + y + z = 1
x+y+2z=9x+y+2z = 9より、x+y=1,z=0x+y=1, z=0とすると矛盾する。
x+y+2z=9x+y+2z = 9
c+x+y+z=33c + x + y + z = 33
x+y+z=1x + y + z = 1c+x+y+z=33c + x + y + z = 33 に代入すると、
c+1=33c + 1 = 33
c=32c = 32

3. 最終的な答え

32

「確率論・統計学」の関連問題

20個の値からなるデータがあり、そのうち15個の値の平均値は10で分散は5、残りの5個の値の平均値は14で分散は13である。このデータの平均値と分散を求めよ。

平均分散統計
2025/6/15

(1) 5組のデータ $(x, y) = (12, 11), (14, 12), (11, 14), (8, 10), (10, 8)$ が与えられています。これらのデータから、$x$ と $y$ の...

相関係数平均値分散統計
2025/6/15

与えられた組み合わせの値を計算します。具体的には、次の5つの値を計算します。 (2) $_8C_4$ (3) $_8C_6$ (4) $_4C_1$ (5) $_5C_0$

組み合わせ二項係数nCr階乗
2025/6/15

大小中3つのサイコロを同時に投げ、出た目をそれぞれ $a, b, c$ とする。これらを並べてできる3桁の整数 $n = 100a + 10b + c$ について、以下の確率を求めよ。 (1) $n$...

確率サイコロ場合の数整数の性質
2025/6/15

7人を、2つの部屋A, Bに入れる方法は何通りあるか。ただし、1人も入らない部屋があってもよいものとする。

組み合わせ場合の数二項定理
2025/6/15

5人が1回だけじゃんけんをするとき、全員の手の出し方は何通りあるかを求める問題です。

場合の数組み合わせ確率
2025/6/15

表が出やすいと予想されるコインについて、与えられた試行回数と表が出た回数に基づいて、そのコインが表が出やすいと証明されるのはどの選択肢かを選ぶ問題です。すべての選択肢において、標本比率は 5/6 で一...

統計的推測標本比率大数の法則有意性
2025/6/15

ある薬について、女性と男性で副作用の発生率に差があるかを検証する問題です。女性5名への投与で3名に副作用が見られ、男性10名への投与では1名に副作用が見られました。この結果から、女性に副作用が多くみら...

統計的仮説検定割合の比較副作用発生率
2025/6/15

ある薬の副作用について、女性5名中3名、男性15名中1名に副作用が見られた。副作用が男女4名に等しく起こると仮定した場合、女性に副作用が多く見られることが統計的に有意であるかどうかをP値を用いて判断す...

統計的検定P値組み合わせ帰無仮説対立仮説有意水準
2025/6/15

あるコインを8回投げたとき、表と裏の出やすさに差があるとは言えなかったとする。このとき、表が出た回数としてあり得る回数の最大値はいくつか。

確率コイン試行統計的推測
2025/6/15