1つのサイコロを5回繰り返し投げたところ、ちょうど2回1の目が出た。このとき、3回目に1の目が出ていた条件付き確率を求める。

確率論・統計学確率条件付き確率二項分布サイコロ
2025/6/15

1. 問題の内容

1つのサイコロを5回繰り返し投げたところ、ちょうど2回1の目が出た。このとき、3回目に1の目が出ていた条件付き確率を求める。

2. 解き方の手順

求める条件付き確率を P(AB)P(A|B) とする。ここで、AA は「3回目に1の目が出る」という事象、BB は「5回中ちょうど2回1の目が出る」という事象である。
条件付き確率の定義より、
P(AB)=P(AB)P(B)P(A|B) = \frac{P(A \cap B)}{P(B)}
である。
まず、P(B)P(B) を計算する。
5回の試行で1が2回出る確率は、二項分布に従う。1が出る確率は 16\frac{1}{6}、1が出ない確率は 56\frac{5}{6} であるから、
P(B)=5C2(16)2(56)3=10×136×125216=12507776=6253888P(B) = {}_5 C_2 (\frac{1}{6})^2 (\frac{5}{6})^3 = 10 \times \frac{1}{36} \times \frac{125}{216} = \frac{1250}{7776} = \frac{625}{3888}
次に、P(AB)P(A \cap B) を計算する。
ABA \cap B は、「3回目に1の目が出て、5回中ちょうど2回1の目が出る」という事象である。
3回目に1の目が出ているので、残り4回の試行で1の目がちょうど1回出ればよい。
これは二項分布に従い、確率は
P(AB)=16×4C1(16)1(56)3=16×4×16×125216=50046656=12511664P(A \cap B) = \frac{1}{6} \times {}_4 C_1 (\frac{1}{6})^1 (\frac{5}{6})^3 = \frac{1}{6} \times 4 \times \frac{1}{6} \times \frac{125}{216} = \frac{500}{46656} = \frac{125}{11664}
したがって、求める条件付き確率は
P(AB)=P(AB)P(B)=125116646253888=12511664×3888625=125625×388811664=15×13=115P(A|B) = \frac{P(A \cap B)}{P(B)} = \frac{\frac{125}{11664}}{\frac{625}{3888}} = \frac{125}{11664} \times \frac{3888}{625} = \frac{125}{625} \times \frac{3888}{11664} = \frac{1}{5} \times \frac{1}{3} = \frac{1}{15}

3. 最終的な答え

115\frac{1}{15}

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