袋の中に5色(青、黄、黒、緑、赤)の輪がそれぞれ2個ずつ入っています。輪の大きさと形状はどれも同じで、色の違い以外は区別がつきません。取り出した輪は元に戻さずに、袋の中から1個ずつ輪を取り出す操作を行います。 (1) 5回の操作を行うとき、青、黄、黒、緑、赤の順に輪が取り出される確率を求めます。 (2) 色の順を指定しないとき、5回目で5色全部が揃う確率を求めます。

確率論・統計学確率組み合わせ順列事象
2025/3/28
はい、承知いたしました。問題を解いていきます。

1. 問題の内容

袋の中に5色(青、黄、黒、緑、赤)の輪がそれぞれ2個ずつ入っています。輪の大きさと形状はどれも同じで、色の違い以外は区別がつきません。取り出した輪は元に戻さずに、袋の中から1個ずつ輪を取り出す操作を行います。
(1) 5回の操作を行うとき、青、黄、黒、緑、赤の順に輪が取り出される確率を求めます。
(2) 色の順を指定しないとき、5回目で5色全部が揃う確率を求めます。

2. 解き方の手順

(1)
まず、1回目の操作で青が出る確率は 210\frac{2}{10} です。
2回目の操作で黄が出る確率は、1回目に青が出ているので、袋の中には9個の輪が残っており、黄色の輪は2個残っているので、確率は 29\frac{2}{9} です。
3回目の操作で黒が出る確率は、1回目に青、2回目に黄が出ているので、袋の中には8個の輪が残っており、黒色の輪は2個残っているので、確率は 28\frac{2}{8} です。
4回目の操作で緑が出る確率は、1回目に青、2回目に黄、3回目に黒が出ているので、袋の中には7個の輪が残っており、緑色の輪は2個残っているので、確率は 27\frac{2}{7} です。
5回目の操作で赤が出る確率は、1回目に青、2回目に黄、3回目に黒、4回目に緑が出ているので、袋の中には6個の輪が残っており、赤色の輪は2個残っているので、確率は 26\frac{2}{6} です。
したがって、求める確率は、
210×29×28×27×26=3230240=43780=1945\frac{2}{10} \times \frac{2}{9} \times \frac{2}{8} \times \frac{2}{7} \times \frac{2}{6} = \frac{32}{30240} = \frac{4}{3780} = \frac{1}{945}
(2)
5回目で5色全てが揃うということは、4回目までに4色が出ていて、5回目で残りの1色が出るということです。
まず、5色の中から4色を選ぶ組み合わせは 5C4=5{}_5 C_4 = 5 通りです。
4色を4回で取り出す順番は 4!=244! = 24 通りです。
それぞれの色について2個ずつ輪があるので、4回目までに4色を取り出す確率は、
210×29×28×27×5C4×4!=210×29×28×27×5×24=19205040=821\frac{2}{10} \times \frac{2}{9} \times \frac{2}{8} \times \frac{2}{7} \times {}_5 C_4 \times 4! = \frac{2}{10} \times \frac{2}{9} \times \frac{2}{8} \times \frac{2}{7} \times 5 \times 24 = \frac{1920}{5040} = \frac{8}{21}
5回目に残りの1色を取り出す確率は、 26=13\frac{2}{6} = \frac{1}{3} です。
したがって、求める確率は
821×13=863\frac{8}{21} \times \frac{1}{3} = \frac{8}{63}

3. 最終的な答え

(1) 1945\frac{1}{945}
(2) 863\frac{8}{63}

「確率論・統計学」の関連問題

男子4人と女子3人を一列に並べる時、女子が必ず男子よりも前に並ぶような並べ方は何通りあるかを求める問題です。

順列組み合わせ場合の数条件付き確率
2025/6/29

男子5人と女子4人を一列に並べるとき、女子が男子より前に並ぶ並べ方は何通りあるか。

順列組み合わせ場合の数
2025/6/29

大人6人、子供4人の合計10人の中から4人を選ぶとき、以下の確率を求めます。 (1) 大人が2人、子供が2人選ばれる確率。 (2) 全員子供が選ばれる確率。

確率組み合わせ
2025/6/29

A, Bを含む4人がくじ引きで順番を決めて一列に並ぶとき、以下の確率を求めます。 (1) Aが左端に並ぶ確率 (2) Bが左端、Aが右端に並ぶ確率

確率順列場合の数
2025/6/29

3枚の硬貨を同時に投げるとき、そのうち1枚だけが表となる確率を求めよ。

確率硬貨組み合わせ
2025/6/29

2つのサイコロを同時に投げた時、以下の確率を求めます。 (1) 出た目の和が7になる確率。 (2) 2つとも偶数の目が出る確率。

確率サイコロ確率の計算場合の数
2025/6/29

1個のサイコロを投げたとき、以下の確率を求めます。 (1) 奇数の目が出る確率 (2) 3以上の目が出る確率

確率サイコロ事象
2025/6/29

大小中3個のサイコロを投げたとき、それぞれの出た目を$a, b, c$とする。次の条件を満たす場合の数を求める。 (1) $a = b = c$ (2) $a < b < c$ (3) $a \le ...

場合の数サイコロ組み合わせ重複組み合わせ
2025/6/29

大人3人、子供5人の中から、合計4人を選ぶ。ただし、大人が2人、子供が2人選ばれる場合の数を求める。

組み合わせ場合の数順列
2025/6/29

(11) 先生4人と生徒4人が輪の形に並ぶとき、先生と生徒が交互に並ぶような並び方は何通りあるか。 (12) 3個の数字1, 2, 3を重複を許して並べて、4桁の整数を作るとき、何個の整数が作れるか。...

順列組み合わせ円順列場合の数
2025/6/29