$p$ が素数であるとき、$p^4 + 14$ は素数でないことを示せ。

数論素数合同式整数の性質
2025/3/28

1. 問題の内容

pp が素数であるとき、p4+14p^4 + 14 は素数でないことを示せ。

2. 解き方の手順

まず、pp が素数であるという条件から、pp の値を場合分けして考えます。
* **場合1: p=2p = 2 のとき**
p4+14=24+14=16+14=30p^4 + 14 = 2^4 + 14 = 16 + 14 = 30 となり、30 は 2 で割り切れるため素数ではありません。
* **場合2: p=3p = 3 のとき**
p4+14=34+14=81+14=95p^4 + 14 = 3^4 + 14 = 81 + 14 = 95 となり、95 は 5 で割り切れるため素数ではありません。
* **場合3: p=5p = 5 のとき**
p4+14=54+14=625+14=639p^4 + 14 = 5^4 + 14 = 625 + 14 = 639 となり、639 は 3 で割り切れるため素数ではありません。
* **場合4: pp が 5 より大きい素数のとき**
pp は 5 より大きい素数なので、pp は 5 で割り切れません。
したがって、pp5k+15k+1, 5k+25k+2, 5k+35k+3, 5k+45k+4 のいずれかの形で表されます(kk は整数)。
p4p^4 を 5 で割った余りを考えます。
* p1(mod5)p \equiv 1 \pmod{5} のとき、p4141(mod5)p^4 \equiv 1^4 \equiv 1 \pmod{5}.
* p2(mod5)p \equiv 2 \pmod{5} のとき、p424161(mod5)p^4 \equiv 2^4 \equiv 16 \equiv 1 \pmod{5}.
* p3(mod5)p \equiv 3 \pmod{5} のとき、p434811(mod5)p^4 \equiv 3^4 \equiv 81 \equiv 1 \pmod{5}.
* p4(mod5)p \equiv 4 \pmod{5} のとき、p4442561(mod5)p^4 \equiv 4^4 \equiv 256 \equiv 1 \pmod{5}.
したがって、いずれの場合も p41(mod5)p^4 \equiv 1 \pmod{5} が成り立ちます。
p4+141+14150(mod5)p^4 + 14 \equiv 1 + 14 \equiv 15 \equiv 0 \pmod{5}
つまり、p4+14p^4 + 14 は 5 で割り切れます。
p>5p > 5 より p4+14>54+14=639>5p^4 + 14 > 5^4 + 14 = 639 > 5 であるため、p4+14p^4 + 14 は 5 より大きい数なので、素数ではありません。
以上より、すべての場合において、p4+14p^4 + 14 は素数ではありません。

3. 最終的な答え

pp が素数ならば p4+14p^4 + 14 は素数ではない。

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