問題は2つあります。 (4) 赤玉3個、青玉2個、白玉2個を一列に並べる。同じ色の玉は区別しないとき、これらの玉の並べ方は全部で何通りか。また、赤玉が隣り合わない並べ方は何通りか。 (5) $a, b, c$ は $a+b+c=21$ を満たす整数とする。$a, b, c$ がこの順番で等比数列をなし、$b, a^2, c$ がこの順番で等差数列をなすような組 $(a, b, c)$ をすべて求める。

確率論・統計学順列組み合わせ等比数列等差数列整数問題
2025/6/15

1. 問題の内容

問題は2つあります。
(4) 赤玉3個、青玉2個、白玉2個を一列に並べる。同じ色の玉は区別しないとき、これらの玉の並べ方は全部で何通りか。また、赤玉が隣り合わない並べ方は何通りか。
(5) a,b,ca, b, ca+b+c=21a+b+c=21 を満たす整数とする。a,b,ca, b, c がこの順番で等比数列をなし、b,a2,cb, a^2, c がこの順番で等差数列をなすような組 (a,b,c)(a, b, c) をすべて求める。

2. 解き方の手順

(4)
まず、玉の並べ方の総数を求めます。全部で7個の玉があり、赤玉が3個、青玉が2個、白玉が2個なので、並べ方の総数は、
7!3!2!2!=7×6×5×42×2=7×6×5=210\frac{7!}{3!2!2!} = \frac{7 \times 6 \times 5 \times 4}{2 \times 2} = 7 \times 6 \times 5 = 210 通り
となります。
次に、赤玉が隣り合わない並べ方を求めます。まず、赤玉以外の4つの玉(青2個、白2個)を並べます。その並べ方は、
4!2!2!=4×32=6\frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2} = 6 通りです。
次に、これらの4つの玉の間に3つの赤玉を入れる場所を選びます。4つの玉の間と両端の5箇所から3箇所を選ぶ組み合わせは、5C3=5!3!2!=5×42=10{}_5 C_3 = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2} = 10 通りです。
したがって、赤玉が隣り合わない並べ方は、6×10=606 \times 10 = 60 通りとなります。
(5)
a,b,ca, b, c がこの順番で等比数列をなすので、b=ar,c=ar2b = ar, c = ar^2 と書けます。
また、a+b+c=21a+b+c = 21 より、a+ar+ar2=21a + ar + ar^2 = 21 です。
さらに、b,a2,cb, a^2, c がこの順番で等差数列をなすので、2a2=b+c2a^2 = b + c です。
2a2=ar+ar22a^2 = ar + ar^2 より、2a=r+r22a = r + r^2 (ただし、a0a \neq 0)。
r2+r2a=0r^2 + r - 2a = 0 となります。
r=1±1+8a2r = \frac{-1 \pm \sqrt{1+8a}}{2}
rrは有理数なので、1+8a1+8aは平方数でなければなりません。
1+8a=k21+8a = k^2 とおくと、8a=k21=(k1)(k+1)8a = k^2 - 1 = (k-1)(k+1) となります。
a=(k1)(k+1)8a = \frac{(k-1)(k+1)}{8}
a+ar+ar2=21a + ar + ar^2 = 21 に代入すると、a(1+r+r2)=21a(1+r+r^2) = 21 となります。
b+c=2a2b+c = 2a^2なので、a+2a2=21a+2a^2 = 21 です。
2a2+a21=02a^2+a-21=0を解くと、a=1±1+4×2×214=1±1694=1±134a = \frac{-1\pm \sqrt{1+4\times 2 \times 21}}{4} = \frac{-1 \pm \sqrt{169}}{4} = \frac{-1 \pm 13}{4}となります。
a=3a = 3 または a=72a = -\frac{7}{2} となります。aaは整数なので、a=3a=3です。
a=3a=3のとき、1+r+r2=71+r+r^2 = 7 より、r2+r6=0r^2+r-6=0となり、(r+3)(r2)=0(r+3)(r-2) = 0なので、r=3,2r = -3, 2です。
a=3,r=3a=3, r=-3のとき、b=9,c=27b=-9, c=27となります。このとき、a+b+c=39+27=21a+b+c=3-9+27 = 21を満たし、b,a2,cb, a^2, c9,9,27-9, 9, 27となり、等差数列です。
a=3,r=2a=3, r=2のとき、b=6,c=12b=6, c=12となります。このとき、a+b+c=3+6+12=21a+b+c=3+6+12 = 21を満たし、b,a2,cb, a^2, c6,9,126, 9, 12となり、等差数列です。
したがって、(a,b,c)=(3,9,27),(3,6,12)(a, b, c) = (3, -9, 27), (3, 6, 12) の2組です。

3. 最終的な答え

(4) オ:210, カ:60
(5) キ:2

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