逆三角関数$\cos^{-1}x$の微分を求める問題です。つまり、$(\cos^{-1}x)'$を計算します。

解析学微分逆三角関数合成関数の微分
2025/6/16

1. 問題の内容

逆三角関数cos1x\cos^{-1}xの微分を求める問題です。つまり、(cos1x)(\cos^{-1}x)'を計算します。

2. 解き方の手順

y=cos1xy = \cos^{-1}xとおきます。すると、cosy=x\cos y = xとなります。
両辺をxxで微分します。
ddx(cosy)=ddx(x)\frac{d}{dx}(\cos y) = \frac{d}{dx}(x)
合成関数の微分より、
sinydydx=1-\sin y \frac{dy}{dx} = 1
よって、
dydx=1siny\frac{dy}{dx} = -\frac{1}{\sin y}
sin2y+cos2y=1\sin^2 y + \cos^2 y = 1より、siny=1cos2y\sin y = \sqrt{1 - \cos^2 y}(ただし、0yπ0 \le y \le \piなので、siny0\sin y \ge 0
cosy=x\cos y = xだったので、siny=1x2\sin y = \sqrt{1 - x^2}
したがって、
dydx=11x2\frac{dy}{dx} = -\frac{1}{\sqrt{1 - x^2}}

3. 最終的な答え

(cos1x)=11x2(\cos^{-1}x)' = -\frac{1}{\sqrt{1 - x^2}}

「解析学」の関連問題

与えられた微分方程式 $\frac{dy}{dx} - 2xy = 2x$ を解く。

微分方程式1階線形微分方程式積分因子置換積分
2025/6/23

与えられた微分方程式を解く問題です。微分方程式は次の通りです。 $ -\frac{1}{z} \frac{dz}{dx} + \frac{1}{x} = x \cos x $

微分方程式積分部分積分
2025/6/23

与えられた微分方程式を解く問題です。微分方程式は、 $ -\frac{1}{2} \frac{dz}{dx} + \frac{1}{x} z = x \cos x $ と表されます。

微分方程式1階線形微分方程式積分因子余弦積分
2025/6/23

与えられた微分方程式を解く問題です。微分方程式は次の通りです。 $\frac{dy}{dx} - 2xy = 2x$

微分方程式1階線形微分方程式積分因子解法
2025/6/23

半径 $a$ の球の表面積が $4\pi a^2$ で与えられることを、球の方程式 $x^2 + y^2 + z^2 = a^2$ を用いて面積要素 $dS$ を計算することで示す。

積分表面積偏微分多変数関数
2025/6/23

半径 $a$ の球の表面積が $4\pi a^2$ で与えられることを、球面の方程式 $x^2 + y^2 + z^2 = a^2$ を用いて示す問題です。

積分面積球面座標表面積
2025/6/23

半径 $a$ の球の表面積が $4\pi a^2$ で与えられることを、球の方程式 $x^2 + y^2 + z^2 = a^2$ を用いて示す。

積分多変数関数面積極座標変換
2025/6/23

区間 $a \le x \le b$ 上の関数 $f(x) = e^x$ が可積分であることを確認し、その積分値を計算する。具体的には、以下の小問に答える。 (1) 関数 $f(x) = e^x$ が...

積分リーマン積分定積分指数関数極限
2025/6/23

区間 $a \le x \le b$ 上の関数 $f(x) = 3x^2$ について、それが可積分であることを確認し、その積分値を計算する。以下の小問に答える。 (1) 関数 $f(x) = ...

積分リーマン和定積分
2025/6/23

次の2つの2階線形同次微分方程式の初期値問題を解きます。 (1) $y'' - 3y' - 10y = 0$, $y(0) = 0$, $y'(0) = 7$ (2) $y'' - 4y' + 4y ...

微分方程式2階線形同次微分方程式初期値問題特性方程式
2025/6/23