問題4は以下の2つの部分からなります。 (1) 0でない2つの複素数$\alpha$と$\beta$が等式 $4\alpha^2 - 2\alpha\beta + \beta^2 = 0$を満たすとき、$\frac{\beta}{\alpha}$を極形式で表せ。ただし、偏角$\theta$の範囲は$-\pi < \theta \le \pi$とする。 (2) 複素数平面上の3点0, $\alpha$, $\beta$を頂点とする三角形の3つの角の大きさを求めよ。
2025/6/16
1. 問題の内容
問題4は以下の2つの部分からなります。
(1) 0でない2つの複素数とが等式 を満たすとき、を極形式で表せ。ただし、偏角の範囲はとする。
(2) 複素数平面上の3点0, , を頂点とする三角形の3つの角の大きさを求めよ。
2. 解き方の手順
(1) をで割る。なので、割り算が可能です。
とおくと、
この2次方程式を解くと、
を極形式で表すと、
を極形式で表すと、
(2) 3点0, , を頂点とする三角形の角の大きさを求めます。
はを原点を中心に回転させてにする複素数です。したがって、はの偏角の絶対値となります。
(1)の結果から、なので、偏角はまたは。
したがって、
のとき、
, と仮定しても一般性を失わない。このとき、とすると、間の距離は、。
余弦定理より、
同様に、
三角形の内角の和はなので、
3. 最終的な答え
(1) または
(2)