この問題は、Frobeniusの硬貨問題の特殊なケースです。一般に、aとbが互いに素な自然数であるとき、am+bn (m,nは非負整数) で表せない最大の整数は ab−a−b で与えられます。 ここでは、m,n は自然数なので、 m,n≥1 です。 まず、3m+5n で表せる最小の自然数を考えます。m=1,n=1のとき、3m+5n=3+5=8です。 3m+5n=k で表せない最大の整数を求めます。 3m+5n という形ですべての整数を表すことはできません。例えば、1,2,4,7 などは表すことができません。 まず、m,n は非負整数として、3m+5n で表せない最大の整数を求めます。 このとき、ab−a−b=3×5−3−5=15−8=7 です。 3m+5n=7 となる非負整数 m,n は存在しません。 3m+5n=8 となる自然数 m,n は m=1,n=1 のとき成り立ちます。 3m+5n の形の整数で、 m,n が自然数の場合、3m+5n=3(m′+1)+5(n′+1)=3m′+5n′+8 となります(m′=m−1, n′=n−1)。ここで、m′,n′ は非負整数です。 3m′+5n′ で表せない最大の整数は7なので、3m+5n=3m′+5n′+8 で表せない最大の整数は 7+8=14−1=7ではありません。 3m+5n (m,nは自然数)の形で表せない最大の自然数を求めるには、まず3m+5n=kを表せる最小の整数を求める。それは3(1)+5(1)=8である。 次に、8以上の整数がすべて3m+5nの形で表せるかを確認する。 8=3(1)+5(1) 9=3(3)+5(0) (0は自然数でないので不可) 10=3(0)+5(2) (0は自然数でないので不可) 11=3(2)+5(1) 12=3(4)+5(0) (0は自然数でないので不可) 13=3(1)+5(2) 14=3(3)+5(1) 3m+5n で表せない整数を小さい方から書き出すと 1,2,3,4,5,6,7 などがあります。 3m+5n=7 は、m, n が自然数では作れない 3m+5n=8 は、m=1, n=1 で作れる 3m+5n という形の整数が連続して3つ以上あれば、それ以降の整数はすべて表せることを利用します。 例えば、13=3(1)+5(2)、14=3(3)+5(1)、15=3(5)+5(0)となり、nが自然数という条件を満たさない。 10以上の3の倍数は全て表現できるので、3m+5n=3(m−5)+5(n+3)としてnを大きくすることで、任意の整数が作れます。 3m+5n=k (m,n は自然数) で表せない最大の整数を求めるためには、まず、ある数以上では必ず表せることを示します。 8,11,14 が表せるので、11=8+3, 14=11+3 それ以降の数も必ず表せる。
7は表せない。6, 5, 4, 3, 2, 1も表せない。
よって、7が 3m+5n (m, nは自然数)で表せない最大の整数である。