x, y を実数とするとき、以下の各命題において、p が q であるための必要条件、十分条件、必要十分条件のいずれであるかを判定する問題です。 (1) p: x は有理数, q: $x^2$ は有理数 (2) p: xy は有理数, q: x, y はともに有理数 (3) p: $x^2 + y^2 = 0$, q: x = y = 0 (4) p: $x^2 + y^2 = 2$, q: x = y = 1
2025/6/16
1. 問題の内容
x, y を実数とするとき、以下の各命題において、p が q であるための必要条件、十分条件、必要十分条件のいずれであるかを判定する問題です。
(1) p: x は有理数, q: は有理数
(2) p: xy は有理数, q: x, y はともに有理数
(3) p: , q: x = y = 0
(4) p: , q: x = y = 1
2. 解き方の手順
(1) p: x は有理数, q: は有理数
- p → q : x が有理数ならば、 も有理数である。これは真です。
- q → p : が有理数ならば、x も有理数である。これは偽です。例: ならば であり、無理数です。
- したがって、p は q であるための十分条件です。
(2) p: xy は有理数, q: x, y はともに有理数
- p → q : xy が有理数ならば、x, y はともに有理数である。これは偽です。例:, ならば、xy = 2 は有理数ですが、x, y は無理数です。
- q → p : x, y がともに有理数ならば、xy は有理数である。これは真です。
- したがって、p は q であるための必要条件です。
(3) p: , q: x = y = 0
- p → q : 実数 x, y について、 ならば、 かつ より、x = 0 かつ y = 0 である。これは真です。
- q → p : x = y = 0 ならば、 である。これは真です。
- したがって、p は q であるための必要十分条件です。
(4) p: , q: x = y = 1
- p → q : ならば x = y = 1 である。これは偽です。例:,
- q → p : x = y = 1 ならば、 である。これは真です。
- したがって、p は q であるための必要条件です。
3. 最終的な答え
(1) 十分条件
(2) 必要条件
(3) 必要十分条件
(4) 必要条件