$0 \le \theta < 2\pi$ のとき、方程式 $2\cos^2\theta + 2\sin\theta - 1 = a$ を満たす $\theta$ が存在するような定数 $a$ の値の範囲を求める問題です。

代数学三角関数二次関数最大値範囲
2025/6/16

1. 問題の内容

0θ<2π0 \le \theta < 2\pi のとき、方程式 2cos2θ+2sinθ1=a2\cos^2\theta + 2\sin\theta - 1 = a を満たす θ\theta が存在するような定数 aa の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた式を sinθ\sin\theta だけの式に変形します。
cos2θ=1sin2θ\cos^2\theta = 1 - \sin^2\theta を用いると、
2cos2θ+2sinθ1=a2\cos^2\theta + 2\sin\theta - 1 = a は、
2(1sin2θ)+2sinθ1=a2(1 - \sin^2\theta) + 2\sin\theta - 1 = a
22sin2θ+2sinθ1=a2 - 2\sin^2\theta + 2\sin\theta - 1 = a
2sin2θ+2sinθ+1=a-2\sin^2\theta + 2\sin\theta + 1 = a
となります。
ここで、x=sinθx = \sin\theta とおくと、1x1-1 \le x \le 1 です。
すると、方程式は
2x2+2x+1=a-2x^2 + 2x + 1 = a
となります。
この方程式を満たす xx1x1-1 \le x \le 1 の範囲に存在するような aa の範囲を求めればよいです。
関数 f(x)=2x2+2x+1f(x) = -2x^2 + 2x + 1 を考えます。
f(x)=2(x2x)+1=2(x12)2+2(14)+1=2(x12)2+32f(x) = -2(x^2 - x) + 1 = -2\left(x - \frac{1}{2}\right)^2 + 2\left(\frac{1}{4}\right) + 1 = -2\left(x - \frac{1}{2}\right)^2 + \frac{3}{2}
よって、 f(x)f(x)x=12x = \frac{1}{2} で最大値 32\frac{3}{2} をとります。
xx の範囲は 1x1-1 \le x \le 1 です。
f(1)=2(1)2+2(1)+1=22+1=3f(-1) = -2(-1)^2 + 2(-1) + 1 = -2 - 2 + 1 = -3
f(1)=2(1)2+2(1)+1=2+2+1=1f(1) = -2(1)^2 + 2(1) + 1 = -2 + 2 + 1 = 1
したがって、xx1x1-1 \le x \le 1 の範囲で、f(x)f(x) のとりうる値の範囲は 3f(x)32-3 \le f(x) \le \frac{3}{2} です。
したがって、aa の範囲は 3a32-3 \le a \le \frac{3}{2} となります。

3. 最終的な答え

3a32-3 \le a \le \frac{3}{2}

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