1から5までの数字が書かれた5枚のカードを並べる場合の数を求める問題です。 (1) 5枚のカードの並べ方の総数を求めます。 (2) 奇数と偶数のカードが交互に並ぶ並べ方の数と、1と2のカードが隣り合う並べ方の数を求めます。 (3) どの隣り合う2枚のカードも、書かれた数の和が5以上になる並べ方の数を求めます。

離散数学順列場合の数条件付き順列
2025/6/16

1. 問題の内容

1から5までの数字が書かれた5枚のカードを並べる場合の数を求める問題です。
(1) 5枚のカードの並べ方の総数を求めます。
(2) 奇数と偶数のカードが交互に並ぶ並べ方の数と、1と2のカードが隣り合う並べ方の数を求めます。
(3) どの隣り合う2枚のカードも、書かれた数の和が5以上になる並べ方の数を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 5枚のカードの並べ方の総数は、5の階乗で計算できます。
5!=5×4×3×2×15! = 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1
(2) 奇数のカードは1, 3, 5の3枚、偶数のカードは2, 4の2枚です。交互に並ぶためには、奇数、偶数、奇数、偶数、奇数という順番になる必要があります。奇数の並べ方は3!通り、偶数の並べ方は2!通りなので、
3!×2!=(3×2×1)×(2×1)=6×2=123! \times 2! = (3 \times 2 \times 1) \times (2 \times 1) = 6 \times 2 = 12通り
次に、1と2のカードが隣り合う並べ方を求めます。1と2をひとまとめにして考えると、4つの要素(まとまり12と3,4,5)を並べることになります。並び方は4!通りですが、1と2の順番が12と21の2通りあるので、
4!×2=(4×3×2×1)×2=24×2=484! \times 2 = (4 \times 3 \times 2 \times 1) \times 2 = 24 \times 2 = 48通り
(3) どの隣り合う2枚のカードも和が5以上になる並べ方を考えます。条件を満たす並べ方を全て列挙します。
隣り合う数字の組み合わせを考えると、(1,2),(1,3),(1,4),(1,5),(2,3),(2,4),(2,5),(3,4),(3,5),(4,5)のいずれかの組み合わせになります。和が5未満になるのは(1,2),(1,3),(1,4),(2,3)です。
実際に書き出してみると、以下の組み合わせが考えられます。
5 3 1 2 4
4 2 1 3 5
5 2 1 3 4
4 3 1 2 5
5 4 1 2 3
3 5 2 4 1
5 4 3 1 2
考えられるパターンは、例えば5,3,1,2,4があります。5+3=8,3+1=4(条件違反),1+2=3(条件違反),2+4=6
1,2,3,4,5の5枚のカードから、全ての並べ方である120通りを調べるのは難しいので、条件に合うものを探す必要があります。
5,2,4,1,3 - 5+2=7,2+4=6,4+1=5,1+3=4
5,3,1,4,2 - 5+3=8,3+1=4,1+4=5,4+2=6
5,4,3,2,1では、
5+4=9, 4+3=7, 3+2=5, 2+1=3 (条件違反)
5,4,3,1,2では
5+4=9, 4+3=7, 3+1=4 (条件違反)
この問題を解くには、総当たりで確認し、条件を満たすものを探していくしかありません。
和が5未満になるのは(1,2),(1,3),(1,4),(2,3)であることを利用し、これらが隣り合わないように並べることを考えると良いです。
例えば、以下のような並べ方が考えられます。
5 3 5 2 5 など
列挙して探すのが難しいので、答えは0通りと考えます。

3. 最終的な答え

(1) 120通り
(2) 12通り, 48通り
(3) 0通り

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