与えられた図のような道路網において、地点Pから地点Qまでの最短経路について、以下の問いに答える問題です。 (1) PからQまでの最短経路の総数と、そのうちRを通る経路の数を求める。 (2) PからQまでの最短経路のうち、Rを通らずSを通る経路の数を求める。 (3) PからQまでの最短経路のうち、RもSも通らない経路の数を求める。

離散数学組み合わせ最短経路場合の数
2025/6/16

1. 問題の内容

与えられた図のような道路網において、地点Pから地点Qまでの最短経路について、以下の問いに答える問題です。
(1) PからQまでの最短経路の総数と、そのうちRを通る経路の数を求める。
(2) PからQまでの最短経路のうち、Rを通らずSを通る経路の数を求める。
(3) PからQまでの最短経路のうち、RもSも通らない経路の数を求める。

2. 解き方の手順

(1)
PからQまでの最短経路は、右に5回、上に4回移動する必要があるため、総経路数は、
5+4C5=9C5=9!5!4!=9×8×7×64×3×2×1=126_{5+4}C_5 = {}_9C_5 = \frac{9!}{5!4!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 126 通りです。
PからRまでの最短経路数は、右に2回、上に1回移動する必要があるため、
2+1C2=3C2=3!2!1!=3_{2+1}C_2 = {}_3C_2 = \frac{3!}{2!1!} = 3 通りです。
RからQまでの最短経路数は、右に3回、上に3回移動する必要があるため、
3+3C3=6C3=6!3!3!=6×5×43×2×1=20_{3+3}C_3 = {}_6C_3 = \frac{6!}{3!3!} = \frac{6 \times 5 \times 4}{3 \times 2 \times 1} = 20 通りです。
したがって、PからRを通りQまで行く経路数は 3×20=603 \times 20 = 60 通りです。
(2)
PからSまでの最短経路数は、右に4回、上に3回移動する必要があるため、
4+3C4=7C4=7!4!3!=7×6×53×2×1=35_{4+3}C_4 = {}_7C_4 = \frac{7!}{4!3!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35 通りです。
SからQまでの最短経路数は、右に1回、上に1回移動する必要があるため、
1+1C1=2C1=2!1!1!=2_{1+1}C_1 = {}_2C_1 = \frac{2!}{1!1!} = 2 通りです。
したがって、PからSを通りQまで行く経路数は 35×2=7035 \times 2 = 70 通りです。
Rを通ってSを通る経路数は、PからRまでの経路数が3通り、RからSまでの経路数が、右に2回、上に2回移動する必要があるので、2+2C2=4C2=4!2!2!=4×32×1=6_{2+2}C_2 = {}_4C_2 = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6 通り、SからQまでの経路数が2通りなので、3×6×2=363 \times 6 \times 2 = 36通りです。
したがって、Rを通らずSを通る経路数は、7036=3470 - 36 = 34 通りです。
(3)
PからQへの最短経路の総数から、Rを通る経路数とSを通る経路数を引き、RとSの両方を通る経路数を足します。
PからQへの総経路数: 126通り
Rを通る経路数: 60通り
Sを通る経路数: 70通り
RとSの両方を通る経路数: 36通り
RもSも通らない経路数は、1266070+36=32126 - 60 - 70 + 36 = 32 通りです。

3. 最終的な答え

(1) PからQまでの最短経路は126通りであり、Rを通る経路は60通りである。
(2) PからQまでの最短経路のうち、Rを通らずSを通る経路は34通りである。
(3) PからQまでの最短経路のうち、RもSも通らない経路は32通りである。

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