与えられた連立不等式 $ \begin{cases} x > 3a + 1 \\ 2x - 1 > 6(x - 2) \end{cases} $ について、以下の3つの条件を満たす $a$ の値の範囲をそれぞれ求める。 (1) 解が存在しない。 (2) 解に $2$ が入る。 (3) 解に入る整数が $3$ つだけとなる。

代数学連立不等式不等式解の範囲整数解
2025/6/16

1. 問題の内容

与えられた連立不等式
{x>3a+12x1>6(x2) \begin{cases} x > 3a + 1 \\ 2x - 1 > 6(x - 2) \end{cases}
について、以下の3つの条件を満たす aa の値の範囲をそれぞれ求める。
(1) 解が存在しない。
(2) 解に 22 が入る。
(3) 解に入る整数が 33 つだけとなる。

2. 解き方の手順

まず、連立不等式を解く。
2番目の不等式を変形すると、
2x1>6x12 2x - 1 > 6x - 12
4x>11 -4x > -11
x<114=2.75 x < \frac{11}{4} = 2.75
したがって、連立不等式は
{x>3a+1x<2.75 \begin{cases} x > 3a + 1 \\ x < 2.75 \end{cases}
となる。
(1) 解が存在しない条件
解が存在しないのは、3a+12.753a + 1 \ge 2.75 のときである。
3a1.75 3a \ge 1.75
a1.753=712 a \ge \frac{1.75}{3} = \frac{7}{12}
(2) 解に 22 が入る条件
解に 22 が入るためには、3a+1<2<2.753a + 1 < 2 < 2.75 である必要がある。
3a+1<23a + 1 < 2 より、3a<13a < 1 なので、a<13a < \frac{1}{3}
このとき、連立不等式の解は、3a+1<x<2.753a + 1 < x < 2.75となるので、22が解に含まれる条件は、3a+1<23a+1 < 2なので、a<13a < \frac{1}{3}
(3) 解に入る整数が 33 つだけとなる条件
3a+1<x<2.753a + 1 < x < 2.75を満たす整数が3つだけとなるのは、x=0,1,2x = 0,1,2となる時、2.752.75より小さい整数は0,1,20,1,2であるので0,1,20,1,2が入るためには、3a+1<03a + 1 < 0であればx=0x=0が含まれないので0<3a+1<10<3a + 1<1。また、22より大きい整数は含まれてはいけないので、x=0,1,2x=0,1,2が解となるのは、
13a+1<0 -1 \le 3a + 1 < 0
23a<1 -2 \le 3a < -1
23a<13 -\frac{2}{3} \le a < -\frac{1}{3}
この範囲で、解は、0<x<2.750<x<2.75なのでx=0,1,2x = 0,1,2となり、3つの整数解を持つ。

3. 最終的な答え

(1) 解が存在しない条件: a712 a \ge \frac{7}{12}
(2) 解に 22 が入る条件: a<13 a < \frac{1}{3}
(3) 解に入る整数が 33 つだけとなる条件: 23a<13 -\frac{2}{3} \le a < -\frac{1}{3}

「代数学」の関連問題

与えられた4つの二次関数について、それぞれの定義域における最大値と最小値を求める問題です。 (1) $y = x^2 + 2x + 3$ ($-2 \le x \le 2$) (2) $y = -x^...

二次関数最大値最小値平方完成定義域
2025/6/17

集合$A, B, C, D$ は空集合ではないとする。写像 $f: A \to B$, $g: C \to D$ に対し、$f \times g: A \times C \to B \times D$...

写像単射全射直積
2025/6/17

与えられた各 $W$ が、ベクトル空間 $\mathbb{R}[x]_3$ の部分空間であるかどうかを判定します。ここで、$\mathbb{R}[x]_3$ は実数係数の3次以下の多項式全体のなすベク...

線形代数ベクトル空間部分空間多項式
2025/6/17

多項式 $x^3 + ax^2 + bx - 10$ を $x^2 - 2x + 5$ で割るという問題です。ただし、問題文だけでは割り切れるという条件が明示されていないため、割り切れる場合を考えます...

多項式割り算因数定理剰余定理
2025/6/17

4つの空集合ではない集合 $A, B, C, D$ と、2つの写像 $f: A \rightarrow B, g: C \rightarrow D$ が与えられている。直積集合 $A \times C...

写像直積集合単射全射証明
2025/6/17

2次関数 $y=2x^2 + 4x + 3$ について、平方完成、グラフの描画、最大値または最小値の算出を行う。 また、与えられた定義域を持つ2つの2次関数のグラフを描画し、最大値と最小値を求める。

二次関数平方完成グラフ最大値最小値定義域
2025/6/17

$\alpha = 5 + \sqrt{3}i$ とする。複素数平面上の 3 点 $0, \alpha, \beta$ を頂点とする三角形が正三角形であるとき、$\beta$ の値をすべて求めよ。

複素数複素数平面正三角形回転
2025/6/17

複素数 $z = 3 - 2i$ を、原点を中心として $\frac{\pi}{4}$ だけ回転させた点を表す複素数を求める問題です。

複素数複素平面回転オイラーの公式
2025/6/17

与えられた2次関数について、グラフから頂点の座標、軸、最大値または最小値、グラフの向き(上に凸か下に凸か)を読み取り、空欄を埋める問題です。

二次関数グラフ頂点最大値最小値
2025/6/17

複素数平面上の点 $z$ を, 与えられた複素数で掛けた点が, 点 $z$ をどのように移動させた点であるかを答える問題です。具体的には, (1) $\left(-\frac{\sqrt{3}}{2}...

複素数複素数平面回転絶対値偏角
2025/6/17