自然数 $n$ に対して、$\sqrt{n^2 + 1125}$ が整数となる $n$ を調べる。$k = \sqrt{n^2 + 1125}$ とおくと、$k^2 - n^2 = 1125$ となる。$1125$ を素因数分解し、条件を満たす $n$ の個数、最大の $n$、そのときの $k$ を求める。

数論平方根整数の性質約数素因数分解連立方程式
2025/6/17

1. 問題の内容

自然数 nn に対して、n2+1125\sqrt{n^2 + 1125} が整数となる nn を調べる。k=n2+1125k = \sqrt{n^2 + 1125} とおくと、k2n2=1125k^2 - n^2 = 1125 となる。11251125 を素因数分解し、条件を満たす nn の個数、最大の nn、そのときの kk を求める。

2. 解き方の手順

まず、11251125 を素因数分解する。
1125=3×375=3×3×125=32×531125 = 3 \times 375 = 3 \times 3 \times 125 = 3^2 \times 5^3
したがって、1125=32×53=32×52×51125 = 3^2 \times 5^3 = 3^2 \times 5^2 \times 5 より、31×523^1 \times 5^2となる。
次に、k2n2=(k+n)(kn)=1125k^2 - n^2 = (k+n)(k-n) = 1125 を満たす k,nk, n を探す。
k+nk+nknk-n は整数であり、積が 11251125 なので、11251125 の約数の組み合わせを考える。
また、k+n>knk+n > k-n である。
1125=32×531125 = 3^2 \times 5^3 の約数は、1,3,5,9,15,25,45,75,125,225,375,11251, 3, 5, 9, 15, 25, 45, 75, 125, 225, 375, 1125 である。
以下の組み合わせを考える。

1. $k+n = 1125, k-n = 1$

2. $k+n = 375, k-n = 3$

3. $k+n = 225, k-n = 5$

4. $k+n = 125, k-n = 9$

5. $k+n = 75, k-n = 15$

6. $k+n = 45, k-n = 25$

これらの連立方程式を解く。

1. $2k = 1126, k = 563, n = 562$

2. $2k = 378, k = 189, n = 186$

3. $2k = 230, k = 115, n = 110$

4. $2k = 134, k = 67, n = 58$

5. $2k = 90, k = 45, n = 30$

6. $2k = 70, k = 35, n = 10$

よって、nn562,186,110,58,30,10562, 186, 110, 58, 30, 10 の6個存在する。
最大の nn562562 であり、そのとき k=563k = 563 である。

3. 最終的な答え

1: 1
2: 3
3: 6
4: 5
5: 6
6: 2
7: 5
8: 6
9: 3

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