グラフを描くためには、以下の手順で関数の性質を調べることが重要です。
* **関数の定義域:** 与えられた関数は多項式であるため、定義域はすべての実数です。
* **y切片:** x=0 のとき、f(0)=5(0)4−3(0)3+5(0)2=0 となるため、y切片は原点(0,0)です。 * **x切片:** f(x)=0 となる x を求めます。 5x4−3x3+5x2=0 x2(5x2−3x+5)=0 したがって、x2=0 または 5x2−3x+5=0。 x2=0 から、x=0 (重根) が得られます。 二次方程式 5x2−3x+5=0 の判別式は D=(−3)2−4(5)(5)=9−100=−91<0 であるため、実数解を持ちません。 よって、x切片は原点(0,0)のみです。
* **関数の対称性:** f(−x)=5(−x)4−3(−x)3+5(−x)2=5x4+3x3+5x2 f(−x)=f(x) であり、f(−x)=−f(x) であるため、この関数は偶関数でも奇関数でもありません。 * **極値:** 極値を求めるために、導関数 f′(x) を計算します。 f′(x)=20x3−9x2+10x f′(x)=0 となる x を求めます。 x(20x2−9x+10)=0 したがって、x=0 または 20x2−9x+10=0。 二次方程式 20x2−9x+10=0 の判別式は D=(−9)2−4(20)(10)=81−800=−719<0 であるため、実数解を持ちません。 よって、f′(x)=0 となるのは x=0 のみです。 x=0 の前後で f′(x) の符号を調べます。 x<0 のとき、f′(−0.1)=−0.1(20(0.01)+0.9+10)<0 x>0 のとき、f′(0.1)=0.1(20(0.01)−0.9+10)>0 したがって、x=0 で極小値をとります。極小値は f(0)=0 です。 * **グラフの概形:** xが十分に大きいとき、5x4 の項が支配的になるため、x→∞ のとき f(x)→∞、x→−∞ のとき f(x)→∞ となります。また、原点で極小値を取り、他のx切片を持ちません。これらの情報からグラフの概形を推測できます。グラフの形は原点で谷のような形をしており、x軸の正の方向にも負の方向にも急激に増加していきます。