与えられた関数 $f(x) = 5x^4 - 3x^3 + 5x^2$ のグラフを描くことを要求しています。

解析学関数のグラフ多項式関数導関数極値増減グラフの概形
2025/3/28

1. 問題の内容

与えられた関数 f(x)=5x43x3+5x2f(x) = 5x^4 - 3x^3 + 5x^2 のグラフを描くことを要求しています。

2. 解き方の手順

グラフを描くためには、以下の手順で関数の性質を調べることが重要です。
* **関数の定義域:** 与えられた関数は多項式であるため、定義域はすべての実数です。
* **y切片:** x=0x = 0 のとき、f(0)=5(0)43(0)3+5(0)2=0f(0) = 5(0)^4 - 3(0)^3 + 5(0)^2 = 0 となるため、y切片は原点(0,0)です。
* **x切片:** f(x)=0f(x) = 0 となる xx を求めます。
5x43x3+5x2=05x^4 - 3x^3 + 5x^2 = 0
x2(5x23x+5)=0x^2(5x^2 - 3x + 5) = 0
したがって、x2=0x^2 = 0 または 5x23x+5=05x^2 - 3x + 5 = 0
x2=0x^2 = 0 から、x=0x = 0 (重根) が得られます。
二次方程式 5x23x+5=05x^2 - 3x + 5 = 0 の判別式は D=(3)24(5)(5)=9100=91<0D = (-3)^2 - 4(5)(5) = 9 - 100 = -91 < 0 であるため、実数解を持ちません。
よって、x切片は原点(0,0)のみです。
* **関数の対称性:** f(x)=5(x)43(x)3+5(x)2=5x4+3x3+5x2f(-x) = 5(-x)^4 - 3(-x)^3 + 5(-x)^2 = 5x^4 + 3x^3 + 5x^2
f(x)f(x)f(-x) \neq f(x) であり、f(x)f(x)f(-x) \neq -f(x) であるため、この関数は偶関数でも奇関数でもありません。
* **極値:** 極値を求めるために、導関数 f(x)f'(x) を計算します。
f(x)=20x39x2+10xf'(x) = 20x^3 - 9x^2 + 10x
f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求めます。
x(20x29x+10)=0x(20x^2 - 9x + 10) = 0
したがって、x=0x = 0 または 20x29x+10=020x^2 - 9x + 10 = 0
二次方程式 20x29x+10=020x^2 - 9x + 10 = 0 の判別式は D=(9)24(20)(10)=81800=719<0D = (-9)^2 - 4(20)(10) = 81 - 800 = -719 < 0 であるため、実数解を持ちません。
よって、f(x)=0f'(x) = 0 となるのは x=0x = 0 のみです。
x=0x = 0 の前後で f(x)f'(x) の符号を調べます。
x<0x < 0 のとき、f(0.1)=0.1(20(0.01)+0.9+10)<0f'(-0.1) = -0.1(20(0.01) + 0.9 + 10) < 0
x>0x > 0 のとき、f(0.1)=0.1(20(0.01)0.9+10)>0f'(0.1) = 0.1(20(0.01) - 0.9 + 10) > 0
したがって、x=0x = 0 で極小値をとります。極小値は f(0)=0f(0) = 0 です。
* **グラフの概形:** xが十分に大きいとき、5x45x^4 の項が支配的になるため、xx \to \infty のとき f(x)f(x) \to \inftyxx \to -\infty のとき f(x)f(x) \to \infty となります。また、原点で極小値を取り、他のx切片を持ちません。これらの情報からグラフの概形を推測できます。グラフの形は原点で谷のような形をしており、x軸の正の方向にも負の方向にも急激に増加していきます。

3. 最終的な答え

与えられた関数のグラフを描画するには、上記の情報を基にグラフを描きます。グラフは原点(0,0)で極小値を持ち、x軸との交点は原点のみで、x軸の正の方向と負の方向に向かって急速に増加します。具体的なグラフの描画は、グラフ用紙やグラフ作成ソフトを利用することが推奨されます。

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