1. 問題の内容
正の整数 に対して、 が無理数であることを証明する。
2. 解き方の手順
背理法を用いる。
が有理数であると仮定する。すなわち、ある有理数 が存在して、
両辺を2乗すると、
ここで、 と が有理数であるから、 も有理数である。したがって、 は有理数である。
が有理数であると仮定すると、 はある整数の平方数である。
すなわち、 (k は整数) となる。
この二次方程式を について解くと、
が整数であるためには、 がある整数の平方数である必要がある。
すなわち、 (m は整数) となる。
と が整数であるため、 と は整数である。
したがって、
かつ
または
かつ
の場合のみが考えられる。
いずれの場合も、 かつ となる。
より、。
したがって、 または となるが、 は正の整数であるという仮定に反する。
よって、 は無理数である。
したがって、 であり、 は無理数である。
3. 最終的な答え
は無理数である。