関数 $u(x, y)$ と $v(x, y)$ が次のコーシー・リーマンの関係式を満たすかどうかを確認する。 $\qquad \frac{\partial u}{\partial x} = \frac{\partial v}{\partial y} \quad \text{and} \quad \frac{\partial u}{\partial y} = -\frac{\partial v}{\partial x}$
2025/6/18
はい、承知いたしました。問題文に示された複素関数について、コーシー・リーマンの関係式を用いて微分可能性・正則性を判定し、可能であれば導関数を求める問題ですね。いくつか例を挙げて説明します。
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1. 問題の内容**
与えられた複素関数 が、コーシー・リーマンの関係式を満たすかどうかを判定し、微分可能であるか、正則であるかを判定する。正則であれば、導関数 を求める。ここで、 である。
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2. 解き方の手順**
複素関数 が与えられたとき、以下の手順で問題を解く。
1. **コーシー・リーマンの関係式を確認する:**
関数 と が次のコーシー・リーマンの関係式を満たすかどうかを確認する。
2. **微分可能性を判定する:**
もし、コーシー・リーマンの関係式が成り立ち、 と の偏導関数が連続であれば、 はその点で微分可能である。
3. **正則性を判定する:**
ある領域内のすべての点で が微分可能であるとき、 はその領域で正則であるという。
4. **導関数を求める:**
が微分可能であれば、導関数 は次の式で与えられる。
**いくつかの例:**
**(1) **
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偏導関数を計算する:
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コーシー・リーマンの関係式を確認する:
* (成立)
* (成立)
コーシー・リーマンの関係式が成立し、偏導関数は連続なので、 は全平面で微分可能である。したがって、 は正則である。
導関数を計算する:
**(2) **
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したがって、 であり、 である。
偏導関数を計算する:
*
*
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コーシー・リーマンの関係式を確認する:
* (成立)
* (不成立)
コーシー・リーマンの関係式が成立しないため、 は微分不可能である。
**(3) **
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*
したがって、 であり、 である。
偏導関数を計算する:
*
*
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コーシー・リーマンの関係式を確認する:
*
*
コーシー・リーマンの関係式は、 かつ のときにのみ成立する。すなわち、原点 でのみ微分可能である。したがって、 は正則ではない。
**(4) **
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偏導関数を計算する:
*
*
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*
コーシー・リーマンの関係式を確認する:
* (不成立)
したがって、 は微分不可能である。
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3. 最終的な答え**
それぞれの問題について、上記の手順で微分可能性・正則性を判定し、正則であれば導関数を求めます。
(1) 微分可能かつ正則。
(2) 微分不可能。
(3) でのみ微分可能。正則ではない。
(4) 微分不可能。
(5) 微分不可能。
(6) 微分可能かつ正則。
(7) 微分不可能。
(8) 微分不可能。
(9) 微分不可能。
(10) 微分不可能。
(11) 微分不可能。
(12) 微分不可能。
(13) 微分不可能。
(14) 微分可能かつ正則。