点Oを始点とするベクトル $\vec{a}$ = $\vec{OA}$、$\vec{b}$ = $\vec{OB}$ が与えられている。線分ADと線分BCの交点をPとする。$\vec{OP}$ を $\vec{a}$ と $\vec{b}$ を用いて表す問題を解く。ただし、Dは線分OBを2:3に内分する点であり、PはAD上かつBC上にある。

幾何学ベクトル内分一次独立線分の交点
2025/6/18

1. 問題の内容

点Oを始点とするベクトル a\vec{a} = OA\vec{OA}b\vec{b} = OB\vec{OB} が与えられている。線分ADと線分BCの交点をPとする。OP\vec{OP}a\vec{a}b\vec{b} を用いて表す問題を解く。ただし、Dは線分OBを2:3に内分する点であり、PはAD上かつBC上にある。

2. 解き方の手順

まず、点Dは線分OBを2:3に内分するので、
OD=25OB=25b\vec{OD} = \frac{2}{5}\vec{OB} = \frac{2}{5}\vec{b}
次に、PはAD上にあるので、実数sを用いて、
OP=(1s)OA+sOD=(1s)a+s(25b)=(1s)a+2s5b\vec{OP} = (1-s)\vec{OA} + s\vec{OD} = (1-s)\vec{a} + s(\frac{2}{5}\vec{b}) = (1-s)\vec{a} + \frac{2s}{5}\vec{b}
また、PはBC上にあるので、実数tを用いて、
OP=(1t)OB+tOC\vec{OP} = (1-t)\vec{OB} + t\vec{OC}
OC\vec{OC}OA\vec{OA}と向きが同じなのでkを実数として、OC=kOA=ka\vec{OC}=k\vec{OA} =k\vec{a}と表せる。
よって、
OP=(1t)OB+tOC=(1t)b+tka=tka+(1t)b\vec{OP}=(1-t)\vec{OB}+t\vec{OC} = (1-t)\vec{b}+tk\vec{a} = tk\vec{a} + (1-t)\vec{b}
a\vec{a}b\vec{b}は一次独立なので、係数を比較して、
1s=tk1-s = tk
2s5=1t\frac{2s}{5} = 1-t
2s5=1t\frac{2s}{5} = 1-t より t=12s5t = 1 - \frac{2s}{5}
これを 1s=tk1-s = tkに代入すると、 1s=(12s5)k1-s = (1 - \frac{2s}{5})k
また、Cは直線OA上にあり、PはBC上にあるので、OC\vec{OC} =kOA\vec{OA}と表せることが不明。
画像からは、OC=35a\vec{OC}=\frac{3}{5}\vec{a}と読み取れるので、k = 35\frac{3}{5}とする。
1s=(12s5)351-s = (1-\frac{2s}{5}) \frac{3}{5}
5(1s)=(52s)355(1-s)=(5-2s)\frac{3}{5}
2525s=156s25-25s=15-6s
10=19s10=19s
s=1019s=\frac{10}{19}
OP=(1s)a+2s5b\vec{OP} = (1-s)\vec{a} + \frac{2s}{5}\vec{b}s=1019s=\frac{10}{19}を代入すると、
OP=(11019)a+251019b=919a+419b\vec{OP}=(1-\frac{10}{19})\vec{a} + \frac{2}{5}\frac{10}{19}\vec{b} = \frac{9}{19}\vec{a} + \frac{4}{19}\vec{b}

3. 最終的な答え

OP=919a+419b\vec{OP} = \frac{9}{19}\vec{a} + \frac{4}{19}\vec{b}

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