等差数列 $\{a_n\}$ の初項から第 $n$ 項までの和を $S_n$ とする。$a_3 = 4$, $S_4 = 20$ のとき、次の問いに答えよ。 (1) 数列 $\{a_n\}$ の初項と公差を求めよ。 (2) $S_n$ を求めよ。

代数学数列等差数列連立方程式
2025/6/18

1. 問題の内容

等差数列 {an}\{a_n\} の初項から第 nn 項までの和を SnS_n とする。a3=4a_3 = 4, S4=20S_4 = 20 のとき、次の問いに答えよ。
(1) 数列 {an}\{a_n\} の初項と公差を求めよ。
(2) SnS_n を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 数列 {an}\{a_n\} の初項を aa, 公差を dd とすると、
a3=a+2d=4a_3 = a + 2d = 4
S4=42(2a+(41)d)=2(2a+3d)=20S_4 = \frac{4}{2}(2a + (4-1)d) = 2(2a + 3d) = 20
すなわち、2a+3d=102a + 3d = 10
この2つの式を連立させて解く。
a+2d=4a + 2d = 4 より 2a+4d=82a + 4d = 8
2a+3d=102a + 3d = 10
辺々引くと d=2d = -2
a+2(2)=4a + 2(-2) = 4 より a=8a = 8
(2) Sn=n2(2a+(n1)d)S_n = \frac{n}{2} (2a + (n-1)d)a=8a = 8, d=2d = -2 を代入すると
Sn=n2(2(8)+(n1)(2))=n2(162n+2)=n2(182n)=n(9n)=9nn2S_n = \frac{n}{2} (2(8) + (n-1)(-2)) = \frac{n}{2} (16 - 2n + 2) = \frac{n}{2} (18 - 2n) = n(9-n) = 9n - n^2

3. 最終的な答え

(1) 初項: 8, 公差: -2
(2) Sn=n2+9nS_n = -n^2 + 9n

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