3次方程式 $2x^3 + ax^2 - 4x + b = 0$ が $x=1$ を2重解として持つとき、定数 $a, b$ の値と、他の解 $\alpha$ を求める問題です。

代数学3次方程式解の公式因数分解重解係数比較
2025/6/18

1. 問題の内容

3次方程式 2x3+ax24x+b=02x^3 + ax^2 - 4x + b = 0x=1x=1 を2重解として持つとき、定数 a,ba, b の値と、他の解 α\alpha を求める問題です。

2. 解き方の手順

x=1x=1 が2重解であることから、方程式は (x1)2(x-1)^2 を因数に持つことがわかります。
したがって、2x3+ax24x+b=(x1)2(cx+d)2x^3 + ax^2 - 4x + b = (x-1)^2 (cx + d) の形に変形できるはずです。
(x1)2=x22x+1(x-1)^2 = x^2 - 2x + 1 なので、2x3+ax24x+b=(x22x+1)(cx+d)=cx3+(d2c)x2+(c2d)x+d2x^3 + ax^2 - 4x + b = (x^2 - 2x + 1)(cx + d) = cx^3 + (d-2c)x^2 + (c-2d)x + d となります。
係数を比較すると次のようになります。
* x3x^3 の係数:c=2c = 2
* x2x^2 の係数:a=d2ca = d - 2c
* xx の係数:4=c2d-4 = c - 2d
* 定数項:b=db = d
c=2c = 24=c2d-4 = c - 2d に代入すると、4=22d-4 = 2 - 2d より 2d=62d = 6 となり、d=3d = 3 を得ます。
d=bd = b より、b=3b = 3 が求まります。
a=d2c=32(2)=34=1a = d - 2c = 3 - 2(2) = 3 - 4 = -1 より、a=1a = -1 が求まります。
したがって、方程式は 2x3x24x+3=02x^3 - x^2 - 4x + 3 = 0 となります。
x=1x=1 が重解なので、(x1)2(x-1)^2 で割り切れるはずです。
2x3x24x+3=(x1)2(2x+3)2x^3 - x^2 - 4x + 3 = (x-1)^2 (2x+3) と因数分解できます。
したがって、残りの解は 2x+3=02x+3 = 0 より x=32x = -\frac{3}{2} となります。

3. 最終的な答え

a=1a = -1
b=3b = 3
α=32\alpha = -\frac{3}{2}

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