ベクトル $\vec{a} = (1, 1)$ と $\vec{b} = (1, 7)$ が与えられたとき、$\vec{a}$ と $\vec{b}$ のなす角を2等分するベクトルのうち、大きさが $\sqrt{10}$ のベクトル $\vec{u}$ を求める。

幾何学ベクトルベクトルの内積ベクトルの大きさ角の二等分線
2025/6/18

1. 問題の内容

ベクトル a=(1,1)\vec{a} = (1, 1)b=(1,7)\vec{b} = (1, 7) が与えられたとき、a\vec{a}b\vec{b} のなす角を2等分するベクトルのうち、大きさが 10\sqrt{10} のベクトル u\vec{u} を求める。

2. 解き方の手順

まず、a\vec{a}b\vec{b} の単位ベクトル ea\vec{e_a}eb\vec{e_b} を求める。
a=(1,1)\vec{a} = (1, 1) より、 a=12+12=2|\vec{a}| = \sqrt{1^2 + 1^2} = \sqrt{2}
よって、ea=aa=(1,1)2=(12,12)\vec{e_a} = \frac{\vec{a}}{|\vec{a}|} = \frac{(1, 1)}{\sqrt{2}} = (\frac{1}{\sqrt{2}}, \frac{1}{\sqrt{2}})
b=(1,7)\vec{b} = (1, 7) より、 b=12+72=50=52|\vec{b}| = \sqrt{1^2 + 7^2} = \sqrt{50} = 5\sqrt{2}
よって、eb=bb=(1,7)52=(152,752)\vec{e_b} = \frac{\vec{b}}{|\vec{b}|} = \frac{(1, 7)}{5\sqrt{2}} = (\frac{1}{5\sqrt{2}}, \frac{7}{5\sqrt{2}})
ea+eb\vec{e_a} + \vec{e_b}a\vec{a}b\vec{b} のなす角を2等分するベクトルである。
ea+eb=(12+152,12+752)=(652,1252)=(325,625)\vec{e_a} + \vec{e_b} = (\frac{1}{\sqrt{2}} + \frac{1}{5\sqrt{2}}, \frac{1}{\sqrt{2}} + \frac{7}{5\sqrt{2}}) = (\frac{6}{5\sqrt{2}}, \frac{12}{5\sqrt{2}}) = (\frac{3\sqrt{2}}{5}, \frac{6\sqrt{2}}{5})
u\vec{u}ea+eb\vec{e_a} + \vec{e_b} と同じ方向を向くベクトルなので、u=k(ea+eb)\vec{u} = k (\vec{e_a} + \vec{e_b}) と表せる。
ここで、kk は正の実数である。
u=(k325,k625)\vec{u} = (k \frac{3\sqrt{2}}{5}, k \frac{6\sqrt{2}}{5})
u=(k325)2+(k625)2=k21825+k27225=k29025=k2185=k185=k325=k3105|\vec{u}| = \sqrt{(k \frac{3\sqrt{2}}{5})^2 + (k \frac{6\sqrt{2}}{5})^2} = \sqrt{k^2 \frac{18}{25} + k^2 \frac{72}{25}} = \sqrt{k^2 \frac{90}{25}} = \sqrt{k^2 \frac{18}{5}} = k \sqrt{\frac{18}{5}} = k \frac{3\sqrt{2}}{\sqrt{5}} = k \frac{3\sqrt{10}}{5}
u=10|\vec{u}| = \sqrt{10} より、
k3105=10k \frac{3\sqrt{10}}{5} = \sqrt{10}
k=53k = \frac{5}{3}
したがって、u=53(325,625)=(2,22)\vec{u} = \frac{5}{3} (\frac{3\sqrt{2}}{5}, \frac{6\sqrt{2}}{5}) = (\sqrt{2}, 2\sqrt{2})

3. 最終的な答え

u=(2,22)\vec{u} = (\sqrt{2}, 2\sqrt{2})

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