実数 $k$ を用いて、$x$ についての2次方程式 $x^2 - kx + 3k - 4 = 0$ を考える。 (1) この2次方程式が虚数解を持つような $k$ の値の範囲を求める。 (2) この2次方程式が虚数解 $\alpha$ を持ち、かつ $\alpha^4$ が実数となるような $k$ の値を全て求める。
2025/6/18
1. 問題の内容
実数 を用いて、 についての2次方程式 を考える。
(1) この2次方程式が虚数解を持つような の値の範囲を求める。
(2) この2次方程式が虚数解 を持ち、かつ が実数となるような の値を全て求める。
2. 解き方の手順
(1)
2次方程式 が虚数解を持つためには、判別式 が負でなければならない。
したがって、 を解く。
解の公式より、
したがって、
(2)
虚数解 を持つとき、 (, は実数) と表せる。
また、 が解ならば、その共役複素数 も解である。
解と係数の関係より、
を に代入すると、
が実数になるためには、 が実数か純虚数でなければならない。
が実数のとき、 より、 または 。
だと が実数解になるので、。
より、
のとき、 より 。これは実数解なので条件を満たさない。
が純虚数のとき、。
より
のとき、 より
のとき は実数。
のとき、 より
のとき は実数。
は を満たす。
3. 最終的な答え
(1)
(2)