平面上の任意の4点 A, B, C, D に対して、ベクトル $\vec{BC} + \vec{DA}$ に等しいベクトルを選ぶ問題です。

幾何学ベクトルベクトルの加法ベクトルの分解平面ベクトル
2025/6/18

1. 問題の内容

平面上の任意の4点 A, B, C, D に対して、ベクトル BC+DA\vec{BC} + \vec{DA} に等しいベクトルを選ぶ問題です。

2. 解き方の手順

ベクトルの和の性質を利用します。
BC\vec{BC}BA+AC\vec{BA} + \vec{AC} と分解し、DA\vec{DA}DC+CA\vec{DC} + \vec{CA} と分解します。すると、
BC+DA=BA+AC+DC+CA\vec{BC} + \vec{DA} = \vec{BA} + \vec{AC} + \vec{DC} + \vec{CA}
ここで、AC+CA=AA=0\vec{AC} + \vec{CA} = \vec{AA} = \vec{0} なので、
BC+DA=BA+DC\vec{BC} + \vec{DA} = \vec{BA} + \vec{DC}
BA+DC\vec{BA} + \vec{DC} をさらに分解することを考えます。DC=CD\vec{DC} = - \vec{CD} なので、
BACD\vec{BA} - \vec{CD}と書き換えることができます。しかし、選択肢にこのようなベクトルはないため別の分解を試みます。
DA\vec{DA}BABD\vec{BA} - \vec{BD}と書き換え、BC+DA\vec{BC} + \vec{DA} に代入します。
BC+DA=BC+BA+AD\vec{BC} + \vec{DA} = \vec{BC} + \vec{BA} + \vec{AD}
=BC+BA+AD=BA+BC+AD=\vec{BC} + \vec{BA} + \vec{AD} = \vec{BA} + \vec{BC} + \vec{AD}
BA+AC=BC\vec{BA} + \vec{AC} = \vec{BC}
=BA+AD+BC=\vec{BA} + \vec{AD} + \vec{BC}
ここで、
DA+AC=DC\vec{DA} + \vec{AC} =\vec{DC}
BC+DA\vec{BC} + \vec{DA}
=BC+DA= \vec{BC} + \vec{DA}
BC+DA=BA+AC+DA=BA+DC\vec{BC} + \vec{DA} = \vec{BA}+\vec{AC} + \vec{DA} = \vec{BA} +\vec{DC}
BC+DA=DC+BA\vec{BC} + \vec{DA} = \vec{DC}+\vec{BA}
BC+DA=BA+AC+DA\vec{BC} + \vec{DA} = \vec{BA}+\vec{AC}+\vec{DA}
=BA+DC=\vec{BA}+ \vec{DC}
ここで, AC=DC+DA\vec{AC} = \vec{DC}+\vec{DA}
=BC=BA+AC=\vec{BC} = \vec{BA}+ \vec{AC}
よって、 BC+DA\vec{BC} + \vec{DA}DC+BA\vec{DC} + \vec{BA} と分解して、ベクトルと変形させることは難しいと考えられます。
BC+DA=(DCDB)+DA\vec{BC}+\vec{DA} = (\vec{DC}-\vec{DB}) + \vec{DA}

3. 最終的な答え

選択肢に同じものが存在しないので、正解は存在しません。

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