$m$を自然数とするとき、$m^2$を5で割ったときの余りが0, 1, 4のいずれかであることを示す問題です。

数論剰余整数の性質合同式
2025/6/18

1. 問題の内容

mmを自然数とするとき、m2m^2を5で割ったときの余りが0, 1, 4のいずれかであることを示す問題です。

2. 解き方の手順

自然数mmを5で割ったときの余りで分類して考えます。
mmは自然数なので、mmを5で割った余りは0, 1, 2, 3, 4のいずれかです。
(i) m=5km = 5k (kは整数) のとき
m2=(5k)2=25k2=5(5k2)m^2 = (5k)^2 = 25k^2 = 5(5k^2)
よって、m2m^2を5で割った余りは0。
(ii) m=5k+1m = 5k + 1 (kは整数) のとき
m2=(5k+1)2=25k2+10k+1=5(5k2+2k)+1m^2 = (5k + 1)^2 = 25k^2 + 10k + 1 = 5(5k^2 + 2k) + 1
よって、m2m^2を5で割った余りは1。
(iii) m=5k+2m = 5k + 2 (kは整数) のとき
m2=(5k+2)2=25k2+20k+4=5(5k2+4k)+4m^2 = (5k + 2)^2 = 25k^2 + 20k + 4 = 5(5k^2 + 4k) + 4
よって、m2m^2を5で割った余りは4。
(iv) m=5k+3m = 5k + 3 (kは整数) のとき
m2=(5k+3)2=25k2+30k+9=5(5k2+6k+1)+4m^2 = (5k + 3)^2 = 25k^2 + 30k + 9 = 5(5k^2 + 6k + 1) + 4
よって、m2m^2を5で割った余りは4。
(v) m=5k+4m = 5k + 4 (kは整数) のとき
m2=(5k+4)2=25k2+40k+16=5(5k2+8k+3)+1m^2 = (5k + 4)^2 = 25k^2 + 40k + 16 = 5(5k^2 + 8k + 3) + 1
よって、m2m^2を5で割った余りは1。
(i)から(v)より、m2m^2を5で割った余りは0, 1, 4のいずれかである。

3. 最終的な答え

m2m^2を5で割ったときの余りは0, 1, 4のいずれかである。

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