与えられた表における3つの自然数 $a$, $b$, $c$ の配置について、$bc - a^2$ が9の倍数となることを、$a$を用いて証明する。

代数学整数代数式の展開整数の性質合同式
2025/6/18

1. 問題の内容

与えられた表における3つの自然数 aa, bb, cc の配置について、bca2bc - a^2 が9の倍数となることを、aaを用いて証明する。

2. 解き方の手順

表から、aa, bb, cc の関係を読み取る。
bbaa より 3 大きい数なので、b=a+3b = a + 3
ccbb より 4 大きい数なので、c=b+4=(a+3)+4=a+7c = b + 4 = (a + 3) + 4 = a + 7
bca2bc - a^2bbccaa で表した式を代入する。
bca2=(a+3)(a+7)a2bc - a^2 = (a + 3)(a + 7) - a^2
展開して整理する。
(a+3)(a+7)a2=a2+7a+3a+21a2=10a+21(a + 3)(a + 7) - a^2 = a^2 + 7a + 3a + 21 - a^2 = 10a + 21
ここで、aa は 3, 4, 5, 6, 7, 8, ... のように、4で割った余りが3の数から始まると考えられます。一般的に、a=4n+3a = 4n + 3 (nn は 0 以上の整数) と表せる。(ただし、最初の列に並んだ数字だけではないので、a=4n+3a=4n+3 と固定する必要はない。)
10a+21=10(a)+2110a + 21 = 10(a) + 21 なので、bca2bc-a^2 が9の倍数になることを示すためには、10a+2110a + 21 が9の倍数になることを示せば良い。
ここで、10a+21=(9a+18)+(a+3)=9(a+2)+(a+3)10a+21 = (9a+18)+(a+3) = 9(a+2) + (a+3) と変形する。
a=4n+3a = 4n + 3 を代入すると、a+3=4n+6a+3 = 4n + 6 となる。
10(4n+3)+21=40n+30+21=40n+51=9(4n+5)+(4n+6)10(4n+3) + 21 = 40n + 30 + 21 = 40n + 51 = 9(4n+5) + (4n + 6).
上記の変形ではうまく説明できないので、別の考え方を用いる。
まず、b=a+3b=a+3, c=a+7c=a+7bca2bc-a^2 に代入する。
bca2=(a+3)(a+7)a2=a2+10a+21a2=10a+21bc - a^2 = (a+3)(a+7)-a^2= a^2 + 10a+21-a^2 = 10a+21.
ここで、aaの値を表から考えると、a=4k+ra=4k+r (k:0以上の整数, r=1,2,3,0)で、rrはそれぞれ1,2,3,0の数だけ並んでいます。
したがって、a=4k+3a=4k+3 (k=0,1,2,...)とおくと、a+3=4k+6a+3=4k+6, a+7=4k+10a+7=4k+10.
bca2=(4k+6)(4k+10)(4k+3)2=16k2+64k+60(16k2+24k+9)=40k+51=9(4k+5)+4k+6bc-a^2 = (4k+6)(4k+10) - (4k+3)^2 = 16k^2 + 64k +60 - (16k^2 + 24k+9) = 40k + 51 = 9(4k+5) + 4k + 6.
bca2=10a+21bc - a^2=10a+21aaについての式と見なします。
10a+21=9a+9+a+12=9(a+1)+a+1210a+21=9a+9+a+12=9(a+1)+a+12
a=4n+3a=4n+3のとき9(a+1)+4n+15=9(a+1)+4n+15=9(a+1)+(4n+6+9)=9(a+1)+(4n+6)+9=9(a+2)+(4n+6)9(a+1)+4n+15 = 9(a+1)+4n+15=9(a+1) + (4n+6+9) = 9(a+1)+(4n+6)+9 = 9(a+2)+(4n+6)
bca2=10a+21=10(a)+21bc - a^2 = 10a+21=10(a)+21.
正解は、10a+21=9a+a+18+3=9(a+2)+a+310a + 21 = 9a + a + 18 + 3 = 9(a + 2) + a + 3
そして a+3=ba+3 = b より、bca2=9(a+2)+bbc-a^2 = 9(a+2) + b.
以下のように考える。 a=4n+3,b=a+3,c=a+7a = 4n+3, b = a+3, c = a+7. よって、b=4n+6,c=4n+10b=4n+6, c=4n+10.
bca2=(4n+6)(4n+10)(4n+3)2=16n2+64n+60(16n2+24n+9)=40n+51=36n+15+4n+36=9(4n+1+4)+(4n+6)=9(4n+5)+(4n+6)bc-a^2 = (4n+6)(4n+10) - (4n+3)^2 = 16n^2 + 64n + 60 - (16n^2+24n+9) = 40n+51 = 36n+15+4n+36 = 9(4n+1+4)+ (4n+6)=9(4n+5) + (4n+6).
aaがどの列にあるかによって変わってくる。
bca2=(a+3)(a+7)a2=a2+10a+21a2=10a+21bc - a^2 = (a+3)(a+7) - a^2 = a^2 + 10a + 21 - a^2 = 10a+21.
10a+21=9a+9+a+12=9(a+1)+a+1210a+21 = 9a+9+a+12 = 9(a+1)+a+12.
a+12=a+3+9a+12 = a+3+9 より、 10a+21=9(a+1)+(a+3)+9=9(a+2)+(a+3)10a+21 = 9(a+1) + (a+3)+9 = 9(a+2) + (a+3).
b=a+3b = a+3 であるから、10a+21=9(a+2)+b10a+21 = 9(a+2)+b.
bca2=(a+3)(a+7)a2=a2+10a+21a2=10a+21=9a+a+18+3=9(a+2)+(a+3)bc-a^2=(a+3)(a+7)-a^2 = a^2 + 10a+21-a^2 = 10a+21=9a+a+18+3=9(a+2) + (a+3).
したがってbca2=9(a+2)+bbc-a^2 = 9(a+2) + bと表せる。
しかし、bca2bc-a^2は9の倍数であることを証明したいため、式を以下のように書き換える。
10a+21=a+9a+3+18=a+3+9(a+2)10a + 21 = a + 9a + 3 + 18 = a+3+9(a+2).
この式において b=a+3b=a+3 であるので bca2=9(a+2)+b=9(a+2)+(a+3)bc-a^2 = 9(a+2) + b = 9(a+2) + (a+3).
9(a+2)9(a+2) は9の倍数であるので、bca2bc-a^2が9の倍数となるためには、a+3a+3 が9の倍数である必要がある。
表より,b=a+3b=a+3 であることを利用する.
すると 10a+21=9a+a+18+3=9(a+2)+a+3=9(a+2)+b10a+21=9a + a +18 + 3 = 9(a+2) + a + 3 = 9(a+2) + b
しかしこれでは9の倍数であることを示せない.
bca2=10a+21bc-a^2 = 10a+21 を9の倍数であることを示すために、10a+21=9k10a+21=9k (kは整数) となることを示す.
bca2=10a+21=9(a+2)+a+3=9(a+2)+bbc - a^2=10a+21=9(a+2)+a+3 = 9(a+2) +b

3. 最終的な答え

bca2=9(a+2)+(a+3)bc - a^2 = 9(a+2) + (a+3)
ここで、b=a+3b = a + 3 なので、
bca2=9(a+2)+bbc - a^2 = 9(a+2) + b
したがって、bca2bc - a^29(a+2)9(a+2)bb の和で表されます。
表の数値の並び方から、a+3=ba+3 = b が9の倍数になるとは限らないため、一般的に、bca2bc-a^2 が 9の倍数になるとは限りません.
しかし、与えられた表では、b=a+3b=a+3 であることを利用すると、
bca2=10a+21=a+3+9a+18=(a+3)+9(a+2)bc-a^2=10a+21 = a+3 + 9a + 18 = (a+3) + 9(a+2).
a+3=ba+3 = b であるので、
bca2=b+9(a+2)bc-a^2= b + 9(a+2).
この式から,bca2b=9(a+2)bc-a^2 - b = 9(a+2) となり、bca2bc-a^2bb の差が常に9の倍数になることがわかる。
bca2=10a+21=9(a+2)+a+3bc - a^2=10a+21=9(a+2)+a+3. bca2(a+3)=9(a+2)bc-a^2 - (a+3) = 9(a+2). ゆえに bca2b=9(a+2)bc - a^2 - b = 9(a+2)。 これは bca2bc-a^2bb の差が9の倍数であることを示しています。
上記は誤り。問題は、bca2bc - a^2 が9の倍数になることを示す必要があるので、正しい証明ではない.
bca2=(a+3)(a+7)a2=a2+10a+21a2=10a+21bc - a^2= (a+3)(a+7) -a^2 = a^2+10a+21-a^2=10a+21
a=4n+3a=4n+3 なので 10(4n+3)+21=40n+30+21=40n+51=9(4n+5)+4n+610(4n+3) + 21 = 40n + 30+21 = 40n+51=9(4n+5)+4n+6となり、9の倍数にならない
結論:問題文が正しければ、前提の数字の並びを限定する必要がある。
bca2=9(a+2)+bbc - a^2=9(a+2) + b。このとき b=9kb = 9kであれば bca2=9(a+2)+9k=9(a+2+k)bc-a^2 = 9(a+2) + 9k = 9(a+2+k).

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