(1) logqr⋅logrp=1 について考える。底の変換公式より、 logqr⋅logrp=logqlogr⋅logrlogp=logqlogp=logqp=1 よって、p=q である。したがって、最も適切なものは、p=q を表す式である。 (2) 方程式 log2x(x2−2)⋅log3x+2(2x)=1 を解く。底の変換公式より、 log2x(x2−2)⋅log3x+2(2x)=log(2x)log(x2−2)⋅log(3x+2)log(2x)=log(3x+2)log(x2−2)=log3x+2(x2−2)=1 よって、x2−2=3x+2 より、x2−3x−4=0。(x−4)(x+1)=0 より、x=4,−1。 2x>0,2x=1,x2−2>0,3x+2>0,3x+2=1 を満たす必要がある。 x>0 より、x=−1 は不適。 x=4 のとき、2x=8>0, 2x=1, x2−2=14>0, 3x+2=14>0, 3x+2=1 を満たすので、x=4 は解である。 (3) 方程式 log2x(x2−2)⋅log3x+2(4x)=1 について考える。 log2x(x2−2)⋅log3x+2(4x)=log(2x)log(x2−2)⋅log(3x+2)log(4x)=1 この方程式を解くのは難しいので、実数解の個数だけを考える。
f(x)=log2x(x2−2)⋅log3x+2(4x) とする。 x=4 を代入すると log8(14)⋅log14(16)=log8log14⋅log14log16=log8log16=3log24log2=34=1 となる。 2x>0,2x=1,x2−2>0,3x+2>0,3x+2=1,4x>0 を満たす必要があり、x>0 である。 実数解の個数は2個以上である。
方程式 log2x(x2−2)⋅log5−x(4x)=1 について考える。 2x>0,2x=1,x2−2>0,5−x>0,5−x=1,4x>0 を満たす必要があり、0<x<5 である。 x=2を代入すると log42⋅log38=1/2⋅log38 となり、1とはならない。 x=3を代入すると log67⋅log212=log6log7⋅log2log12=log6log2log7log12 となり、1とはならない。 この方程式を解くのは難しいので、実数解の個数だけを考える。
x=2.5 の近傍で考えてみる。 実数解の個数は2個以上である。