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1. 問題の内容
問題は、画像の章末問題Aの以下の問題です。
* 1: 放物線 を平行移動したものが、2点 , を通るとき、その放物線の方程式を求めよ。
* 2: 次の2つの放物線の頂点が一致するとき、定数 , の値を求めよ。 ,
* 3: の2次関数 の最小値を とする。
(1) を の式で表せ。
(2) の値を最大にする の値と、 の最大値を求めよ。
* 4: 2次関数 のグラフが右の図のようになるとき、次の値の符号を求めよ。
(1) (2) (3) (4) (5) (6)
* 5: 2次不等式 の解が となるように、定数 , の値を定めよ。
* 6: は定数とする。2次不等式 を次の場合について解け。
(1) のとき (2) のとき
* 7: 次の2つの方程式がともに実数解をもつとき、定数 の値の範囲を求めよ。 ,
* 8: 2次関数 において、 の値が常に正であるように、定数 の値の範囲を定めよ。
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2. 解き方の手順
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1. 放物線の方程式を求める**
* 平行移動した放物線の方程式は、 と表せる。
* 2点 と を通るから、それぞれ代入して と に関する連立方程式を立てる。
* 連立方程式を解いて、 と の値を求める。
* 求めた と の値を代入して、放物線の方程式を求める。
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2. 頂点が一致する放物線を求める**
* を平方完成する。 なので、頂点は .
* を平方完成する。 なので、頂点は .
* 頂点が一致するので、 かつ となる。
* 上記の連立方程式を解いて、 と の値を求める。
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3. 2次関数の最小値**
* を平方完成する。
* 最小値 は
* (1) を の式で表すと、。
* (2) を最大にする を求めるために、 を平方完成する。 。 よって、 のとき は最大値 をとる。
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4. グラフの符号**
* のグラフから、上に凸なので
* 切片は正なので
* 軸の位置は の範囲にあるので、
* なので、
* グラフは 軸と交わるので、
* のとき、。 のとき、 。よって、 の符号は、不明。
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5. 2次不等式**
* の解が であることから、 の解が である。
* 解と係数の関係より、,
* より
* より
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6. 2次不等式を解く**
* を因数分解する。
* (1) のとき、
* (2) のとき、
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7. 2つの方程式が実数解を持つ条件**
* の判別式を とすると、。 より 。 よって、
* の判別式を とすると、。 より 。 よって、 または
* 両方の条件を満たす の範囲は、
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8. yが常に正である条件**
* が常に正であるためには、 が実数解を持たない必要がある。
* 判別式 。 より 。 よって、
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