a, a, b, c, d, e, f, g の文字が書かれた 8 枚のカードを横一列に並べるとき、以下の確率を求めます。 (1) d, e, f の 3 枚のカードがこの順番で隣り合う確率 (2) b と c のカードが隣り合わない確率 (3) g のカードより左にも右にも a のカードがある確率

確率論・統計学確率順列組合せ
2025/6/18

1. 問題の内容

a, a, b, c, d, e, f, g の文字が書かれた 8 枚のカードを横一列に並べるとき、以下の確率を求めます。
(1) d, e, f の 3 枚のカードがこの順番で隣り合う確率
(2) b と c のカードが隣り合わない確率
(3) g のカードより左にも右にも a のカードがある確率

2. 解き方の手順

(1) d, e, f がこの順番で隣り合う確率
まず、d, e, f をひとまとめにして考えます。すると、並べるものは a, a, b, c, (def), g の 6 つになります。
この 6 つの並べ方は 6!2!=7202=360\frac{6!}{2!} = \frac{720}{2} = 360 通りです。
全体の並べ方は 8!2!=403202=20160\frac{8!}{2!} = \frac{40320}{2} = 20160 通りです。
したがって、d, e, f がこの順番で隣り合う確率は 36020160=362016=156\frac{360}{20160} = \frac{36}{2016} = \frac{1}{56}
(2) b と c のカードが隣り合わない確率
まず、b と c が隣り合う確率を求め、それを 1 から引くことで、b と c が隣り合わない確率を求めます。
b と c が隣り合う場合、(bc) または (cb) のように、b と c をひとまとめにして考えます。
b と c をひとまとめにしたものを考え、(bc) または (cb) の2通りがあります。
(bc) をひとまとめにして考えると、並べるものは a, a, (bc), d, e, f, g の 7 つになります。
この 7 つの並べ方は 7!2!=50402=2520\frac{7!}{2!} = \frac{5040}{2} = 2520 通りです。
(cb) の場合も同様に 2520 通りです。したがって、b と c が隣り合う場合は 2520×2=50402520 \times 2 = 5040 通りです。
b と c が隣り合う確率は 504020160=5042016=14\frac{5040}{20160} = \frac{504}{2016} = \frac{1}{4} です。
したがって、b と c が隣り合わない確率は 114=341 - \frac{1}{4} = \frac{3}{4} です。
(3) g のカードより左にも右にも a のカードがある確率
g のカードの位置で場合分けします。
- g が左端にある場合:右には必ず a がある必要があります。残りの7枚の並び方は 7!2!\frac{7!}{2!} 通りです。gの右にaを固定すると、残りはa,b,c,d,e,fの6枚となり、並び方は6!通り。
- g が右端にある場合:左には必ず a がある必要があります。残りの7枚の並び方は 7!2!\frac{7!}{2!} 通りです。gの左にaを固定すると、残りはa,b,c,d,e,fの6枚となり、並び方は6!通り。
- g が左端でも右端でもない場合:g の左と右に少なくとも1枚の a が必要です。
- g の左と右に a がある場合を考えます。まず、g の左と右に a を配置します。残りの 6 枚 (a, b, c, d, e, f) を並べる方法は 6!1!=720\frac{6!}{1!} = 720 通りです。
全体の並べ方は 8!2!=20160\frac{8!}{2!} = 20160 通りです。
g が端にある場合は、g の隣に a を固定し、残りの並び方は 6!1!=720\frac{6!}{1!} = 720 通りです。 gが左端の場合と右端の場合があるので、2×720=14402 \times 720=1440通り。
gが端にない場合は、g の左と右両方に a が必要。まず、2つの a のうち1つをgの左に、もう1つをgの右に置く。残りのカードは b,c,d,e,f となる。残りのカードとgを自由に並び替える。gの両隣がaとなる並び方を計算する。
まずgを固定する。gの左と右にaを固定する。残りの5枚のカードの並び方は5! = 120通り。gの位置は端以外に6通りあるので、6 * 120 = 720通り。
よって、確率は720+144020160=216020160=2162016=328\frac{720+1440}{20160} = \frac{2160}{20160} = \frac{216}{2016} = \frac{3}{28}

3. 最終的な答え

(1) 156\frac{1}{56}
(2) 34\frac{3}{4}
(3) 328\frac{3}{28}

「確率論・統計学」の関連問題

全体で4%が不良品である大量の製品から、無作為に600個の製品を抽出する。不良品の標本比率を$R$とするとき、$0.032 \le R \le 0.048$となる確率を求める。

標本比率確率標準正規分布統計的推測
2025/6/19

100人の生徒が受験したテストAとテストBの得点の箱ひげ図が与えられています。箱ひげ図から読み取れることとして、以下の3つの文が正しいかどうかを判断します。 ア. 60点以上の生徒は、テストAでは50...

箱ひげ図データ分析四分位数統計的解釈
2025/6/19

画像には3つの問題があります。 * くじ引きの期待値を求める問題 * ゲームにおけるAの期待値を求める問題 * フリースローの確率を求める問題

期待値確率組み合わせ
2025/6/19

バスケットボール部員のフリースローの成功確率に関する2つの問題があります。 (1) 3回のフリースローで少なくとも1回成功する確率を求めます。 (2) 3回のフリースローで1回だけ失敗する確率を求めま...

確率独立試行条件付き確率
2025/6/19

バスケットボール部員がフリースローのシュートを2回行ったとき、少なくとも1回は成功する確率を求める問題です。この問題文には、この部員のフリースローの成功率が明示されていません。そのため、問題文の上にあ...

確率独立事象事象の余事象
2025/6/19

画像に写っている数学の問題は主に3種類あります。 (1) 正誤問題3問をランダムに答えたときの得点の期待値を求める問題。 (2) ポイント還元率の期待値を求める問題。 (3) サイコロ2個を投げた時の...

期待値確率二項分布サイコロ株価
2025/6/19

あるバスケットボール部員のフリースロー成功確率が与えられている。1回目は80%、2回目は90%、3回目は60%である。 (1) この部員がフリースローを3回行ったとき、少なくとも1回成功する確率を求め...

確率事象独立事象確率計算
2025/6/19

2つの問題があります。 * 問題1:2つのサイコロA, Bを同時に1回投げるとき、目の和が6になる確率を求めます。 * 問題2:赤球が3つと白球が2つ入った箱の中から、球を2個同時に取り出すと...

確率サイコロ組み合わせ確率の計算
2025/6/19

与えられた画像にある3つの問題について答えます。 最初の2つの問題は、信号 P, Q を車で通過するときの確率に関するものです。 3つ目の問題は、AとBが2回ジャンケンをするときの確率に関するものです...

確率期待値独立事象余事象ジャンケン
2025/6/19

ある都市で10人の運転免許証保有者を無作為抽出し、1ヶ月当たりの自動車運転時間を調査した。標本平均は16.4時間、標本標準偏差は2.3時間であった。 (1) 母標準偏差が2.5時間と既知であるとき、母...

信頼区間母平均母分散標本平均標本標準偏差カイ二乗分布
2025/6/19