ある都市で10人の運転免許証保有者を無作為抽出し、1ヶ月当たりの自動車運転時間を調査した。標本平均は16.4時間、標本標準偏差は2.3時間であった。 (1) 母標準偏差が2.5時間と既知であるとき、母平均の自動車運転時間について95%信頼区間を求めよ。 (2) 母平均、母標準偏差が共に未知であるとき、母分散について99%信頼区間を求めよ。
2025/6/19
1. 問題の内容
ある都市で10人の運転免許証保有者を無作為抽出し、1ヶ月当たりの自動車運転時間を調査した。標本平均は16.4時間、標本標準偏差は2.3時間であった。
(1) 母標準偏差が2.5時間と既知であるとき、母平均の自動車運転時間について95%信頼区間を求めよ。
(2) 母平均、母標準偏差が共に未知であるとき、母分散について99%信頼区間を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) 母標準偏差が既知の場合の母平均の信頼区間は、以下の式で求められる。
ここで、
* は標本平均 (16.4)
* は母標準偏差 (2.5)
* は標本サイズ (10)
* は信頼係数に対応する標準正規分布のz値。95%信頼区間の場合、
数値を代入して計算する。
小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで求めると、
(2) 母分散が未知の場合の母分散の信頼区間は、カイ二乗分布を用いて以下の式で求められる。
ここで、
* は標本サイズ (10)
* は標本標準偏差 (2.3)
* は有意水準 (1 - 信頼係数 = 1 - 0.99 = 0.01)
* は自由度 のカイ二乗分布の上側 点。
* は自由度 のカイ二乗分布の下側 点。
99%信頼区間なので、。自由度 のカイ二乗分布表から、
および
小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで求めると、
3. 最終的な答え
(1)
(2)