ある都市で運転免許証保有者10人を無作為に抽出し、1ヶ月当たりの自動車運転時間を調査したところ、標本平均は12.3時間、標本標準偏差(不偏標準偏差)は3.0時間であった。 (1) 母標準偏差が2.5時間と既知であるとき、母平均$\mu$を95%の信頼係数で区間推定する。 (2) 母平均、母標準偏差が共に未知であるとき、母分散$\sigma^2$を99%の信頼係数で区間推定する。 数値は小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで求める。
2025/6/19
1. 問題の内容
ある都市で運転免許証保有者10人を無作為に抽出し、1ヶ月当たりの自動車運転時間を調査したところ、標本平均は12.3時間、標本標準偏差(不偏標準偏差)は3.0時間であった。
(1) 母標準偏差が2.5時間と既知であるとき、母平均を95%の信頼係数で区間推定する。
(2) 母平均、母標準偏差が共に未知であるとき、母分散を99%の信頼係数で区間推定する。
数値は小数第2位を四捨五入して、小数第1位まで求める。
2. 解き方の手順
(1) 母標準偏差が既知の場合の母平均の信頼区間
母標準偏差が既知の場合、母平均の信頼区間は次式で与えられる。
ここで、
* :標本平均
* :母標準偏差
* :標本サイズ
* :標準正規分布の上側パーセント点
信頼係数が95%の場合、となり、である。
与えられた値は、、、である。
したがって、信頼区間は
下限:
上限:
(2) 母平均、母標準偏差が未知の場合の母分散の信頼区間
母平均、母標準偏差が未知の場合、母分散の信頼区間は次式で与えられる。
ここで、
* :標本サイズ
* :不偏標本分散
* :自由度のカイ二乗分布の上側パーセント点
* :自由度のカイ二乗分布の上側パーセント点
信頼係数が99%の場合、となり、、である。
与えられた値は、、であるので、。自由度はである。
カイ二乗分布表から、、である。
したがって、信頼区間は
小数第2位を四捨五入して、
3. 最終的な答え
(1)
(2)