画像に写っている数学の問題は主に3種類あります。 (1) 正誤問題3問をランダムに答えたときの得点の期待値を求める問題。 (2) ポイント還元率の期待値を求める問題。 (3) サイコロ2個を投げた時の出目の期待値を求める問題。 (4) ある企業の株価が1ヶ月後に上昇、変わらず、下落する確率が与えられたときに、2ヶ月連続で上昇する確率、および3ヶ月間でちょうど2回上昇する確率を求める問題。

確率論・統計学期待値確率二項分布サイコロ株価
2025/6/19

1. 問題の内容

画像に写っている数学の問題は主に3種類あります。
(1) 正誤問題3問をランダムに答えたときの得点の期待値を求める問題。
(2) ポイント還元率の期待値を求める問題。
(3) サイコロ2個を投げた時の出目の期待値を求める問題。
(4) ある企業の株価が1ヶ月後に上昇、変わらず、下落する確率が与えられたときに、2ヶ月連続で上昇する確率、および3ヶ月間でちょうど2回上昇する確率を求める問題。

2. 解き方の手順

(1) 正誤問題の期待値
3問中、当たる問題数と確率、そして得点の対応は以下の通りです。
* 3問正解: 確率 (1/2)3=1/8(1/2)^3 = 1/8, 得点10点
* 2問正解: 確率 3C2(1/2)3=3/8{}_3 C_2 (1/2)^3 = 3/8, 得点5点
* 1問正解: 確率 3C1(1/2)3=3/8{}_3 C_1 (1/2)^3 = 3/8, 得点3点
* 0問正解: 確率 (1/2)3=1/8(1/2)^3 = 1/8, 得点0点
期待値は、それぞれの得点に確率を掛けて足し合わせます。
E=10(1/8)+5(3/8)+3(3/8)+0(1/8)=(10+15+9+0)/8=34/8=4.25E = 10 \cdot (1/8) + 5 \cdot (3/8) + 3 \cdot (3/8) + 0 \cdot (1/8) = (10 + 15 + 9 + 0)/8 = 34/8 = 4.25
(2) ポイント還元率の期待値
ポイント還元率と確率が与えられているので、期待値はそれぞれの還元率に確率を掛けて足し合わせます。
E=2%85%+20%10%+50%5%=0.020.85+0.200.10+0.500.05=0.017+0.02+0.025=0.062E = 2\% \cdot 85\% + 20\% \cdot 10\% + 50\% \cdot 5\% = 0.02 \cdot 0.85 + 0.20 \cdot 0.10 + 0.50 \cdot 0.05 = 0.017 + 0.02 + 0.025 = 0.062
よって、期待値は6.2%
(3) サイコロ2個の出目の期待値
サイコロ1個の出目の期待値は (1+2+3+4+5+6)/6=3.5(1+2+3+4+5+6)/6 = 3.5 です。
サイコロ2個の出目の和の期待値は、それぞれのサイコロの期待値の和なので、3.5+3.5=73.5 + 3.5 = 7
(4) 株価の確率
(1) 2ヶ月連続で上昇する確率は、0.60.6=0.360.6 \cdot 0.6 = 0.36 よって36%
(2) 3ヶ月間でちょうど2回上昇する場合、3パターンの可能性があります。
上昇、上昇、変わらず or 下落 : 0.60.6(0.1+0.3)=0.360.4=0.1440.6 \cdot 0.6 \cdot (0.1 + 0.3) = 0.36 \cdot 0.4 = 0.144
上昇、変わらず or 下落、上昇 : 0.6(0.1+0.3)0.6=0.60.40.6=0.1440.6 \cdot (0.1 + 0.3) \cdot 0.6 = 0.6 \cdot 0.4 \cdot 0.6 = 0.144
変わらず or 下落、上昇、上昇 : (0.1+0.3)0.60.6=0.40.36=0.144(0.1 + 0.3) \cdot 0.6 \cdot 0.6 = 0.4 \cdot 0.36 = 0.144
これらの確率を足し合わせると、0.144+0.144+0.144=0.4320.144 + 0.144 + 0.144 = 0.432 よって43.2%

3. 最終的な答え

(1) 正誤問題の期待値: 4.25 点
(2) ポイント還元率の期待値: 6.2 %
(3) サイコロ2個の出目の期待値: 7
(4) (1) 2ヶ月連続上昇確率: 36 %
(2) 3ヶ月間でちょうど2回上昇する確率: 43.2 %

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