与えられた規則に基づいて構成された群数列について、以下の問いに答えます。 (1) 第20群の最初の項を求めます。 (2) 第$(2k-1)$群の最初の項を$k$の式で表します。 (3) 第$m$群の項の総和を$S_m$とするとき、$S_{m+1} - S_m > 1000$となる最小の自然数$m$を求めます。

数列群数列数列の和漸化式
2025/3/9

1. 問題の内容

与えられた規則に基づいて構成された群数列について、以下の問いに答えます。
(1) 第20群の最初の項を求めます。
(2) 第(2k1)(2k-1)群の最初の項をkkの式で表します。
(3) 第mm群の項の総和をSmS_mとするとき、Sm+1Sm>1000S_{m+1} - S_m > 1000となる最小の自然数mmを求めます。

2. 解き方の手順

(1) 第20群の最初の項を求める。
群数列の規則性から、奇数群は奇数が並び、偶数群は偶数が並ぶことがわかります。
第1群から第19群までの項数を合計し、それに基づいて第20群の最初の項を求めます。
nn群にはnn個の項が含まれるので、第1群から第19群までの項数の合計は、
1+2+3++19=19(1+19)2=19202=1901 + 2 + 3 + \dots + 19 = \frac{19(1+19)}{2} = \frac{19 \cdot 20}{2} = 190
となります。
偶数群なので、第20群の最初の項は偶数です。
第1群は1, 第2群は2, 4, 第3群は3, 5, 7, 第4群は6, 8, 10, 12, …
第19群は奇数群なので、第1群、第3群、第5群、…, 第19群の項は奇数です。
第2群、第4群、…, 第18群の項は偶数です。
第18群の最後の項をyとすると、第20群はy+2から始まる20個の偶数です。
奇数群の場合、第(n2)(n-2)群の最後の項をxとすると、第nn群にはx+2x+2から連続するnn個の奇数が並びます。
偶数群の場合、第(n2)(n-2)群の最後の項をyとすると、第nn群にはy+2y+2から連続するnn個の偶数が並びます。
したがって、第20群の最初の項は、数列全体の191番目の偶数となります。
数列全体は、1, 2, 4, 3, 5, 7, 6, 8, 10, 12, 9, 11, 13, 15, 17, …
なので、奇数と偶数が交互に現れます。
第1群から第19群までの項数は190なので、第20群の最初の項は191番目の数です。
偶数群は2, 4, 6, 8, ...と続くため、第n群の最初の偶数はnnとなります。したがって、第20群の最初の項は(190+1190+1)番目の偶数なので、1902+20=110\frac{190}{2} + 20 = 110は成り立ちません。
第n群の最初の項は、
nが奇数のとき、ana_nは奇数
nが偶数のとき、ana_nは偶数
a1=1a_1=1
a2=2a_2=2
a3=3a_3=3
a4=6a_4=6
a5=9a_5=9
a6=14a_6=14
a7=19a_7=19
a8=26a_8=26
a9=33a_9=33
a10=42a_{10}=42
a11=51a_{11}=51
a12=62a_{12}=62
a13=73a_{13}=73
a14=86a_{14}=86
a15=99a_{15}=99
a16=114a_{16}=114
a17=129a_{17}=129
a18=146a_{18}=146
a19=163a_{19}=163
a20=182a_{20}=182
(2) 第(2k1)(2k-1)群の最初の項を求める。
第1群: 1
第3群: 3, 5, 7
第5群: 9, 11, 13, 15, 17
第7群: 19, 21, 23, 25, 27, 29, 31
最初の項は1, 3, 9, 19, ...
この数列の階差数列は2, 6, 10, ... これは初項2, 公差4の等差数列。
したがって、第kk項は1+i=1k1(2+4(i1))=1+i=1k1(4i2)=1+4(k1)k22(k1)=1+2k(k1)2(k1)=1+2k22k2k+2=2k24k+31 + \sum_{i=1}^{k-1}(2 + 4(i-1)) = 1 + \sum_{i=1}^{k-1} (4i - 2) = 1 + 4\frac{(k-1)k}{2} - 2(k-1) = 1 + 2k(k-1) - 2(k-1) = 1 + 2k^2 - 2k - 2k + 2 = 2k^2 - 4k + 3
(3) Sm+1Sm>1000S_{m+1} - S_m > 1000となる最小の自然数mmを求める。
Sm+1SmS_{m+1} - S_mは第(m+1)(m+1)群の項の総和を表します。
(m+1)(m+1)群には(m+1)(m+1)個の項があります。
(m+1)(m+1)群の最初の項をam+1a_{m+1}とすると、Sm+1Sm=(m+1)(2am+1+(m+11)d)2=(m+1)(2am+1+md)2S_{m+1} - S_m = \frac{(m+1)(2a_{m+1} + (m+1-1)d)}{2} = \frac{(m+1)(2a_{m+1} + md)}{2}
mmが奇数のとき、d=2d=2, mmが偶数のとき、d=2d=2。したがってd=2d=2です。
Sm+1Sm=(m+1)(2am+1+2m)2=(m+1)(am+1+m)S_{m+1} - S_m = \frac{(m+1)(2a_{m+1} + 2m)}{2} = (m+1)(a_{m+1} + m)
Sm+1Sm>1000S_{m+1} - S_m > 1000なので、(m+1)(am+1+m)>1000(m+1)(a_{m+1} + m) > 1000
am+12(m+12)24(m+12)+3a_{m+1} \approx 2(\frac{m+1}{2})^2 - 4(\frac{m+1}{2}) + 3 if m is odd
am+12(m+12)n2a_{m+1} \approx 2(\frac{m+1}{2})n^2 if m is even
m=31m=31: (31+1)(a32+31)>1000(31+1)(a_{32} + 31) > 1000, 32(a32+31)>100032(a_{32} + 31) > 1000
a32>10003231=31.2531=0.25a_{32} > \frac{1000}{32} - 31 = 31.25 - 31 = 0.25 これは明らかに誤りです。
(m+1)(m+1)群の項の総和は、Sm+1Sm=(m+1)am+1+am+1+(m+11)×22=(m+1)(am+1+m)S_{m+1} - S_m = (m+1) \cdot \frac{a_{m+1} + a_{m+1} + (m+1-1) \times 2}{2} = (m+1) \cdot (a_{m+1} + m)
am+1a_{m+1}は第(m+1)(m+1)群の最初の項。
この数列の項はほぼ等間隔なので、第(m+1)(m+1)群の最初の項をam+1a_{m+1}とすると、am+1m22a_{m+1} \approx \frac{m^2}{2}
(m+1)(m22+m)>1000(m+1)(\frac{m^2}{2} + m) > 1000
(m+1)(m2+2m)>2000(m+1)(m^2 + 2m) > 2000
(m+1)m(m+2)>2000(m+1)m(m+2) > 2000
m=10m=10: 111012=132011 \cdot 10 \cdot 12 = 1320
m=11m=11: 121113=171612 \cdot 11 \cdot 13 = 1716
m=12m=12: 131214=218413 \cdot 12 \cdot 14 = 2184
したがってm=12m=12

3. 最終的な答え

(1) 182182
(2) 2k24k+32k^2 - 4k + 3
(3) 1212

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