3次方程式 $x^3 + ax^2 + b = 0$ が $-1-i$ を解にもつとき、$a, b$ の値を求め、残りの解を求める問題です。

代数学3次方程式複素数解因数定理解の公式
2025/6/19

1. 問題の内容

3次方程式 x3+ax2+b=0x^3 + ax^2 + b = 01i-1-i を解にもつとき、a,ba, b の値を求め、残りの解を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた方程式の係数が実数であることから、複素数解の共役複素数も解となることを利用します。
* **ア:** α=1i\alpha = -1-i が解なので、共役複素数 αˉ=1+i\bar{\alpha} = -1+i も解となります。
* g(x)=(xα)(xαˉ)g(x) = (x - \alpha)(x - \bar{\alpha}) を計算します。
g(x)=(x(1i))(x(1+i))=(x+1+i)(x+1i)=(x+1)2i2=x2+2x+1+1=x2+2x+2g(x) = (x - (-1-i))(x - (-1+i)) = (x+1+i)(x+1-i) = (x+1)^2 - i^2 = x^2 + 2x + 1 + 1 = x^2 + 2x + 2
* **イ:** 2, **ウ:** 2
* x3+ax2+bx^3 + ax^2 + bg(x)=x2+2x+2g(x) = x^2 + 2x + 2 で割ります。
x3+ax2+b=(x2+2x+2)(x+a2)+(2a+4)x+(b2a+4)x^3 + ax^2 + b = (x^2+2x+2)(x + a - 2) + (-2a + 4)x + (b-2a+4)
* x3+ax2+b=g(x){x+(a2)}+{(2a+4)x+(b2a+4)}x^3+ax^2+b = g(x) \{ x + (a-2) \} + \{(-2a+4)x+(b-2a+4)\}
* **エ:** a2a-2
* x3+ax2+bx^3 + ax^2 + bg(x)g(x) で割り切れるので、余りは0となります。したがって、2a+4=0-2a+4=0 かつ b2a+4=0b-2a+4=0 が成立します。
* 2a+4=0-2a+4=0より、a=2a=2
* b2a+4=0b-2a+4=0a=2a=2を代入すると、b22+4=0b-2*2+4=0となり、b=0b=0
* **オ:** 2a+4-2a+4 = 0 なので、0
* **カ:** b2a+4b-2a+4 = 0 なので、0
* **キ:** a=2a=2
* **ク:** b=0b=0
* 3次方程式の解は、x=α,αˉ,(a2)x = \alpha, \bar{\alpha}, -(a-2)です。
a=2a = 2 なので、(a2)=(22)=0-(a-2) = -(2-2) = 0

3. 最終的な答え

ア: -1+i
イ: 2
ウ: 2
エ: a-2
オ: 0
カ: 0
キ: 2
ク: 0
ケ: 0
したがって、3次方程式の解は x=1i,1+i,0x = -1-i, -1+i, 0 です。

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