2次関数 $f(x) = 2x^2 - 4x + 7$ について、以下の問いに答えます。 (i) $y = f(x)$ のグラフの頂点を求めます。 (ii) $f(0) = f(a)$ であるとき、正の定数 $a$ の値を求めます。 (iii) $a$ は(ii)で求めた値より大きいとします。 $0 \le x \le a$ において、関数 $f(x)$ の最大値が10であるとき、定数 $a$ の値を求めます。

代数学二次関数グラフ最大値平方完成頂点方程式
2025/3/29

1. 問題の内容

2次関数 f(x)=2x24x+7f(x) = 2x^2 - 4x + 7 について、以下の問いに答えます。
(i) y=f(x)y = f(x) のグラフの頂点を求めます。
(ii) f(0)=f(a)f(0) = f(a) であるとき、正の定数 aa の値を求めます。
(iii) aa は(ii)で求めた値より大きいとします。 0xa0 \le x \le a において、関数 f(x)f(x) の最大値が10であるとき、定数 aa の値を求めます。

2. 解き方の手順

(i) f(x)f(x) を平方完成します。
f(x)=2x24x+7=2(x22x)+7=2(x22x+11)+7=2((x1)21)+7=2(x1)22+7=2(x1)2+5f(x) = 2x^2 - 4x + 7 = 2(x^2 - 2x) + 7 = 2(x^2 - 2x + 1 - 1) + 7 = 2((x-1)^2 - 1) + 7 = 2(x-1)^2 - 2 + 7 = 2(x-1)^2 + 5
よって、頂点の座標は (1,5)(1, 5) です。
(ii) f(0)=f(a)f(0) = f(a) を解きます。
f(0)=2(0)24(0)+7=7f(0) = 2(0)^2 - 4(0) + 7 = 7
f(a)=2a24a+7f(a) = 2a^2 - 4a + 7
f(0)=f(a)f(0) = f(a) より 7=2a24a+77 = 2a^2 - 4a + 7
2a24a=02a^2 - 4a = 0
2a(a2)=02a(a-2) = 0
a=0a = 0 または a=2a = 2
aa は正の定数なので、a=2a = 2 です。
(iii) aa は(ii)で求めた値 22 より大きいので、a>2a > 2 です。0xa0 \le x \le a における f(x)f(x) の最大値が10であるとき、aa の値を求めます。
f(x)=2(x1)2+5f(x) = 2(x-1)^2 + 5x=1x=1 で最小値5をとります。
定義域 0xa0 \le x \le a で、a>2a > 2 なので、f(x)f(x)x=0x=0 または x=ax=a で最大値を取ります。
f(0)=7f(0) = 7
f(a)=2a24a+7f(a) = 2a^2 - 4a + 7
f(a)=10f(a) = 10 となる aa を探します。
2a24a+7=102a^2 - 4a + 7 = 10
2a24a3=02a^2 - 4a - 3 = 0
a=(4)±(4)24(2)(3)2(2)=4±16+244=4±404=4±2104=2±102a = \frac{-(-4) \pm \sqrt{(-4)^2 - 4(2)(-3)}}{2(2)} = \frac{4 \pm \sqrt{16 + 24}}{4} = \frac{4 \pm \sqrt{40}}{4} = \frac{4 \pm 2\sqrt{10}}{4} = \frac{2 \pm \sqrt{10}}{2}
a=2+102a = \frac{2 + \sqrt{10}}{2} または a=2102a = \frac{2 - \sqrt{10}}{2}
a>0a > 0 より、a=2+102a = \frac{2 + \sqrt{10}}{2} であり、a>2a > 2 も満たします。
f(0)=7<10f(0) = 7 < 10, f(a)=10f(a)=10 なので、f(0)f(0) が最大値ということはありません。
したがって、f(a)=10f(a) = 10 となる aa の値を求めれば良い。
a=2+102a = \frac{2 + \sqrt{10}}{2}

3. 最終的な答え

(i) 頂点:(1,5)(1, 5)
(ii) a=2a = 2
(iii) a=2+102a = \frac{2 + \sqrt{10}}{2}

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