それぞれの微分方程式について、以下の手順で解を求めます。
(1) 同次方程式の一般解を求める。
(2) 特解を求める。
(3) 一般解と同次方程式の一般解を足し合わせて、一般解を求める。
(a) x¨+4x˙+3x=1 (1) 同次方程式 x¨+4x˙+3x=0 の特性方程式は r2+4r+3=0 であり、これを解くと r=−1,−3 となります。したがって、同次方程式の一般解は xh(t)=c1e−t+c2e−3t ( c1,c2 は任意定数) となります。 (2) 特解を xp(t)=A (定数) と仮定すると、x˙p(t)=0、x¨p(t)=0 となります。これを元の微分方程式に代入すると、3A=1 となり、A=31 となります。したがって、特解は xp(t)=31 となります。 (3) 一般解は x(t)=xh(t)+xp(t)=c1e−t+c2e−3t+31 となります。 (b) x¨+3x˙+2x=e−t (1) 同次方程式 x¨+3x˙+2x=0 の特性方程式は r2+3r+2=0 であり、これを解くと r=−1,−2 となります。したがって、同次方程式の一般解は xh(t)=c1e−t+c2e−2t ( c1,c2 は任意定数) となります。 (2) 特解を xp(t)=Ate−t と仮定すると、x˙p(t)=Ae−t−Ate−t、x¨p(t)=−Ae−t−Ae−t+Ate−t=−2Ae−t+Ate−t となります。これらを元の微分方程式に代入すると、 (−2A+At)e−t+3(A−At)e−t+2Ate−t=e−t (−2A+3A)e−t+(A−3A+2A)te−t=e−t Ae−t=e−t したがって、A=1 となり、特解は xp(t)=te−t となります。 (3) 一般解は x(t)=xh(t)+xp(t)=c1e−t+c2e−2t+te−t となります。 (c) x¨+4x˙+3x=eit (1) 同次方程式 x¨+4x˙+3x=0 の特性方程式は r2+4r+3=0 であり、これを解くと r=−1,−3 となります。したがって、同次方程式の一般解は xh(t)=c1e−t+c2e−3t ( c1,c2 は任意定数) となります。 (2) 特解を xp(t)=Aeit と仮定すると、x˙p(t)=iAeit、x¨p(t)=−Aeit となります。これらを元の微分方程式に代入すると、 −Aeit+4iAeit+3Aeit=eit (−A+4iA+3A)eit=eit (2+4i)A=1 A=2+4i1=(2+4i)(2−4i)2−4i=4+162−4i=202−4i=101−2i したがって、A=101−2i となり、特解は xp(t)=101−2ieit となります。 (3) 一般解は x(t)=xh(t)+xp(t)=c1e−t+c2e−3t+101−2ieit となります。