**(1) limz→2z−2z2−3z+2** まず、分子を因数分解します。
z2−3z+2=(z−1)(z−2) したがって、
limz→2z−2(z−1)(z−2)=limz→2(z−1)=2−1=1 **(2) limz→−i1+z22** まず、分母を因数分解します。
1+z2=(1+iz)(1−iz)=(i+z)(−i+z)(−i)i=(z+i)(z−i) よって、
limz→−i1+z22=limz→−i(z+i)(z−i)2. この極限は発散します。なぜなら、z が -i に近づくと分母は 0 に近づき、分子は 2 であるため、極限値は存在しません。
**(3) limz→0z∣z∣** z=reiθ と表現すると、∣z∣=r となります。 z∣z∣=reiθr=e−iθ この極限は、θの値に依存して異なる値を取り得るので、極限は存在しません。例えばz=xに沿って0に近づくと、値は1に近づき、z=ixに沿って0に近づくと、値は−iに近づきます。 **(4) limz→i3+2z+3z22z2−4** 3+2i+3i22i2−4=3+2i+3(−1)2(−1)−4=2i−6=i−3=i2−3i=3i **(5) limz→0zRe(z)** z=x+iyとすると、Re(z)=xです。 zRe(z)=x+iyx この極限は、近づき方によって異なります。たとえば、z=xに沿って0に近づくと、値は1に近づき、z=iyに沿って0に近づくと、値は0に近づきます。したがって、極限は存在しません。 **(6) lim(x,y)→(0,0)x3−iy3x2y+ixy2** x3−iy3x2y+ixy2=(x−iy)(x2+ixy−y2)xy(x+iy)=x3−iy3xy(x+iy) 分母を因数分解します。
x3−iy3=(x−iy)(x2+ixy+(iy)2) この極限は、近づき方によって異なります。x=yに沿って0に近づくと lim(x,y)→(0,0)x3−ix3x2x+ixx2=limx→0x3−ix3x3+ix3=1−i1+i=i また、x=0に沿って近づくと、lim(x,y)→(0,0)−iy30=0. 極限は存在しません。
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