2つの絶対値を含む方程式を解く問題です。 (1) $|x-2| = 3x$ (2) $|x-1| + |x-2| = x$

代数学絶対値方程式場合分け
2025/6/19

1. 問題の内容

2つの絶対値を含む方程式を解く問題です。
(1) x2=3x|x-2| = 3x
(2) x1+x2=x|x-1| + |x-2| = x

2. 解き方の手順

(1) x2=3x|x-2| = 3x の解き方:
絶対値の中身の符号で場合分けします。
x20x-2 \ge 0 つまり x2x \ge 2 のとき、 x2=x2|x-2| = x-2 なので、方程式は x2=3xx-2 = 3x となります。
これを解くと 2x=22x = -2 より x=1x = -1 となりますが、x2x \ge 2 という条件に反するため、この場合は解なしです。
x2<0x-2 < 0 つまり x<2x < 2 のとき、 x2=(x2)=x+2|x-2| = -(x-2) = -x+2 なので、方程式は x+2=3x-x+2 = 3x となります。
これを解くと 4x=24x = 2 より x=12x = \frac{1}{2} となります。
これは x<2x < 2 という条件を満たします。
また、方程式 x2=3x|x-2| = 3x が意味を持つためには、3x03x \ge 0 である必要があるので、x0x \ge 0 である必要があります。
x=12x = \frac{1}{2}x0x \ge 0 の条件も満たします。
(2) x1+x2=x|x-1| + |x-2| = x の解き方:
絶対値の中身の符号で場合分けします。
i) x2x \ge 2 のとき、x10x-1 \ge 0 かつ x20x-2 \ge 0 なので、x1=x1|x-1| = x-1 かつ x2=x2|x-2| = x-2 となります。
方程式は (x1)+(x2)=x(x-1) + (x-2) = x となり、2x3=x2x - 3 = x より x=3x = 3 となります。
これは x2x \ge 2 の条件を満たします。
ii) 1x<21 \le x < 2 のとき、x10x-1 \ge 0 かつ x2<0x-2 < 0 なので、x1=x1|x-1| = x-1 かつ x2=(x2)=x+2|x-2| = -(x-2) = -x+2 となります。
方程式は (x1)+(x+2)=x(x-1) + (-x+2) = x となり、1=x1 = x となります。
これは 1x<21 \le x < 2 を満たさないので、解ではありません。
iii) x<1x < 1 のとき、x1<0x-1 < 0 かつ x2<0x-2 < 0 なので、x1=(x1)=x+1|x-1| = -(x-1) = -x+1 かつ x2=(x2)=x+2|x-2| = -(x-2) = -x+2 となります。
方程式は (x+1)+(x+2)=x(-x+1) + (-x+2) = x となり、2x+3=x-2x + 3 = x より 3x=33x = 3 となり x=1x = 1 となります。
これは x<1x < 1 という条件を満たしません。

3. 最終的な答え

(1) x=12x = \frac{1}{2}
(2) x=3x = 3

「代数学」の関連問題

複素数 $z = \frac{1-\sqrt{3}i}{2}$ が与えられたとき、$z^3$, $z^{2018}$, $z^{2019}$, $z^{2020}$ の値を求める。

複素数極形式ド・モアブルの定理複素数の累乗
2025/6/19

次の対数の値を求めます。 (1) $\log_3 243$ (2) $\log_5 5$ (3) $\log_4 1$ (4) $\log_3 \frac{1}{9}$ (5) $\log_{\fra...

対数指数
2025/6/19

2次方程式を解の公式を使って因数分解する問題です。 (1) $3x^2 + 2x + 5$ を因数分解します。 (2) $x^2 + 10x - 3$ を因数分解します。

二次方程式因数分解解の公式複素数平方根
2025/6/19

兄弟合わせて52本の鉛筆を持っている。兄が弟に自分の持っている鉛筆のちょうど $\frac{1}{3}$ をあげてもまだ兄の方が多い。さらに3本あげると弟の方が多い。兄が初めに持っていた鉛筆の本数を求...

不等式文章問題連立方程式整数
2025/6/19

与えられた複素数方程式の解を求めます。 (1) $z^2 = i$ (2) $z^4 = -16$

複素数複素数方程式ド・モアブルの定理
2025/6/19

与えられた対数の式 $\log_a M = p$ を指数関数 $M = a^p$ の形で表す問題です。以下の4つの小問があります。 (1) $\log_{10} 100 = 2$ (2) $\log_...

対数指数関数対数の変換
2025/6/19

与えられた連立一次方程式を解く問題です。 $4x + 7y = -13$ $5x + 2y = 4$

連立一次方程式加減法方程式
2025/6/19

与えられた条件を満たすように、定数 $a$ の値を求める問題です。 (1) 関数 $y=x^2+2x+a$ の最小値が $-3$ である。 (2) 関数 $y=x^2-4x+a$ ($1 \le x ...

二次関数最大値最小値平方完成定数
2025/6/19

何人かの子供たちにリンゴを配ります。1人あたり4個ずつ配ると19個余ります。1人あたり7個ずつ配ると、最後の子は4個より少ない個数を受け取ります。子供の人数とリンゴの総数を求めなさい。

文章問題一次方程式不等式数量関係
2025/6/19

2次方程式 $x^2 + (m+2)x + m + 5 = 0$ が重解を持つときの定数 $m$ の値を求め、そのときの重解を求める問題です。

二次方程式判別式重解因数分解
2025/6/19