与えられた関数について、$n$ 次導関数 ($n \ge 1$)を求める問題です。ここでは、問題番号2の関数、$y = \log(1-x)$ について解きます。

解析学微分導関数対数関数数学的帰納法
2025/6/19
はい、承知いたしました。問題の指示に従い、指定された形式で回答します。

1. 問題の内容

与えられた関数について、nn 次導関数 (n1n \ge 1)を求める問題です。ここでは、問題番号2の関数、y=log(1x)y = \log(1-x) について解きます。

2. 解き方の手順

まず、y=log(1x)y = \log(1-x) の1階微分を計算します。
y=ddxlog(1x)=11x(1)=11x=(1x)1y' = \frac{d}{dx} \log(1-x) = \frac{1}{1-x} \cdot (-1) = -\frac{1}{1-x} = -(1-x)^{-1}
次に、yy の2階微分を計算します。
y=ddx((1x)1)=(1)(1x)2(1)=(1x)2=1(1x)2y'' = \frac{d}{dx} \left(-(1-x)^{-1}\right) = -(-1)(1-x)^{-2}(-1) = -(1-x)^{-2} = -\frac{1}{(1-x)^2}
次に、yy の3階微分を計算します。
y=ddx((1x)2)=(2)(1x)3(1)=2(1x)3=2(1x)3y''' = \frac{d}{dx} \left(-(1-x)^{-2}\right) = -(-2)(1-x)^{-3}(-1) = -2(1-x)^{-3} = -\frac{2}{(1-x)^3}
同様に、yy の4階微分を計算します。
y(4)=ddx(2(1x)3)=2(3)(1x)4(1)=6(1x)4=6(1x)4y^{(4)} = \frac{d}{dx} \left(-2(1-x)^{-3}\right) = -2(-3)(1-x)^{-4}(-1) = -6(1-x)^{-4} = -\frac{6}{(1-x)^4}
以上より、nn 階微分は次のようになると推測できます。
y(n)=(n1)!(1x)ny^{(n)} = -\frac{(n-1)!}{(1-x)^n}
これを数学的帰納法で証明することもできますが、ここでは省略します。

3. 最終的な答え

y=log(1x)y = \log(1-x)nn 次導関数は次のようになります。
y(n)=(n1)!(1x)ny^{(n)} = -\frac{(n-1)!}{(1-x)^n}

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