正の整数 $n$ に対して、$7^{n+1} + 2^{n-1}$ が5の倍数であることを証明する。

数論数学的帰納法整数の性質倍数証明
2025/3/29

1. 問題の内容

正の整数 nn に対して、7n+1+2n17^{n+1} + 2^{n-1} が5の倍数であることを証明する。

2. 解き方の手順

数学的帰納法を用いて証明する。
(1) n=1n=1 のとき:
71+1+211=72+20=49+1=507^{1+1} + 2^{1-1} = 7^2 + 2^0 = 49 + 1 = 50
50は5の倍数なので、n=1n=1 のとき成り立つ。
(2) n=kn=k のとき、7k+1+2k17^{k+1} + 2^{k-1} が5の倍数であると仮定する。
すなわち、7k+1+2k1=5m7^{k+1} + 2^{k-1} = 5mmmは整数)と表せる。
(3) n=k+1n=k+1 のとき:
7(k+1)+1+2(k+1)1=7k+2+2k7^{(k+1)+1} + 2^{(k+1)-1} = 7^{k+2} + 2^k が5の倍数であることを示す。
7k+2+2k=77k+1+22k17^{k+2} + 2^k = 7 \cdot 7^{k+1} + 2 \cdot 2^{k-1}
=77k+1+22k1=7(5m2k1)+22k1= 7 \cdot 7^{k+1} + 2 \cdot 2^{k-1} = 7 (5m - 2^{k-1}) + 2 \cdot 2^{k-1}
=35m72k1+22k1=35m52k1=5(7m2k1)= 35m - 7 \cdot 2^{k-1} + 2 \cdot 2^{k-1} = 35m - 5 \cdot 2^{k-1} = 5(7m - 2^{k-1})
7m2k17m - 2^{k-1} は整数なので、5(7m2k1)5(7m - 2^{k-1}) は5の倍数である。
よって、n=k+1n=k+1 のときも成り立つ。
したがって、数学的帰納法により、すべての正の整数 nn に対して、7n+1+2n17^{n+1} + 2^{n-1} は5の倍数である。

3. 最終的な答え

すべての正の整数 nn に対して、7n+1+2n17^{n+1} + 2^{n-1} は5の倍数である。

「数論」の関連問題

次の2つの不定方程式の整数解をすべて求める問題です。 (1) $3x - 5y = 1$ (2) $75x + 64y = 1$

不定方程式整数解ユークリッドの互除法
2025/4/2

$n > 1$ のとき、$n^7 - n$ が42で割り切れることを示す問題です。

整数の性質合同式因数分解フェルマーの小定理
2025/3/31

$n > 1$ のとき、$n^7 - n$ が $42$ で割り切れることを示す問題です。

整数の性質割り算因数分解フェルマーの小定理
2025/3/31

$n$ を自然数とするとき、「$n$ が 3 の倍数ならば $n^2$ も 3 の倍数となる」という命題の逆と裏の真偽を判定し、正しい組み合わせを選ぶ問題です。

命題真偽倍数整数の性質対偶
2025/3/31

自然数 $n$ に対して、「$n$ が 3 の倍数ならば、$n^2$ も 3 の倍数となる」という命題がある。この命題の逆と裏の真偽を判定し、正しい組み合わせを選択する。

命題真偽倍数対偶
2025/3/31

$n$ を自然数とし、$1$ から $n$ までの異なる $n$ 個の自然数からなる集合を $N$ とする。$N$ の2つの部分集合 $P_1, P_2$ は $P_1 \cap P_2 = \emp...

集合部分集合整数の性質合同式
2025/3/30

最大公約数が4, 最小公倍数が84であるような2つの自然数の組をすべて求める問題です。

最大公約数最小公倍数整数の性質互いに素
2025/3/30

与えられた数 $0, 30, \sqrt{30}$ のうち、有理数はどれかを選択する問題です。

有理数無理数数の分類
2025/3/30

(1) $-28$ を $3$ で割ったときの余りを求めよ。 (2) $a, b$ は整数で、$a$ を $8$ で割ると $3$ 余り、$b$ を $8$ で割ると $6$ 余る。このとき、$3a^...

剰余合同式末尾の0素因数分解フェルマーの小定理
2025/3/30

整数 $m$ と自然数 $n$ があり、$m$ を $2n-1$ で割ると $n-1$ 余り、$2n+1$ で割ると $n$ 余る。 (1) $2n-1$ と $2n+1$ が互いに素であることを示す...

合同式最大公約数中国剰余定理整数の性質
2025/3/30