正の奇数の列を、第 $n$ 群に $n$ 個の数が入るように群に分ける。このとき、第 $n$ 群の最初の数を $n$ の式で表し、第23群に入る全ての数の和 $S$ を求める。

数論数列等差数列群数列和の公式
2025/6/19

1. 問題の内容

正の奇数の列を、第 nn 群に nn 個の数が入るように群に分ける。このとき、第 nn 群の最初の数を nn の式で表し、第23群に入る全ての数の和 SS を求める。

2. 解き方の手順

(1) 第 nn 群の最初の数を求める。
まず、第 nn 群の最初の数が、正の奇数の列の中で何番目かを考える。
n1n-1 群までには、1から n1n-1 までの数の個数が入っているので、その合計は、
k=1n1k=(n1)n2\sum_{k=1}^{n-1} k = \frac{(n-1)n}{2}
個である。したがって、第 nn 群の最初の数は、正の奇数の列の中で (n1)n2+1\frac{(n-1)n}{2} + 1 番目の数である。
正の奇数の列は、2k12k-1 で表されるので、第 nn 群の最初の数は、
2((n1)n2+1)1=n(n1)+21=n2n+12(\frac{(n-1)n}{2} + 1) - 1 = n(n-1) + 2 - 1 = n^2 - n + 1
(2) 第23群に入る全ての数の和 SS を求める。
第23群の最初の数は、(1)より、23223+1=52923+1=50723^2 - 23 + 1 = 529 - 23 + 1 = 507 である。
第23群には23個の数が入っているので、それらは初項が507、公差が2の等差数列をなす。
したがって、第23群の最後の数は、507+(231)×2=507+22×2=507+44=551507 + (23-1) \times 2 = 507 + 22 \times 2 = 507 + 44 = 551 である。
等差数列の和の公式より、
S=n(a1+an)2S = \frac{n(a_1 + a_n)}{2}
ここで、n=23n = 23a1=507a_1 = 507an=551a_n = 551 なので、
S=23(507+551)2=23(1058)2=23×529=12167S = \frac{23(507 + 551)}{2} = \frac{23(1058)}{2} = 23 \times 529 = 12167

3. 最終的な答え

(1) 第 nn 群の最初の数は n2n+1n^2 - n + 1
(2) 第23群に入る全ての数の和 SS1216712167

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