次の等式が$x$についての恒等式となるように、定数$a, b$を求めなさい。 $\frac{3x+19}{(x-3)(x+4)} = \frac{a}{x-3} + \frac{b}{x+4}$

代数学恒等式部分分数分解連立方程式
2025/6/19

1. 問題の内容

次の等式がxxについての恒等式となるように、定数a,ba, bを求めなさい。
3x+19(x3)(x+4)=ax3+bx+4\frac{3x+19}{(x-3)(x+4)} = \frac{a}{x-3} + \frac{b}{x+4}

2. 解き方の手順

与えられた等式を、右辺を通分して計算します。
ax3+bx+4=a(x+4)+b(x3)(x3)(x+4)=ax+4a+bx3b(x3)(x+4)=(a+b)x+(4a3b)(x3)(x+4)\frac{a}{x-3} + \frac{b}{x+4} = \frac{a(x+4) + b(x-3)}{(x-3)(x+4)} = \frac{ax+4a+bx-3b}{(x-3)(x+4)} = \frac{(a+b)x + (4a-3b)}{(x-3)(x+4)}
したがって、与えられた等式は
3x+19(x3)(x+4)=(a+b)x+(4a3b)(x3)(x+4)\frac{3x+19}{(x-3)(x+4)} = \frac{(a+b)x + (4a-3b)}{(x-3)(x+4)}
となります。
この等式がxxについての恒等式となるためには、分子の係数が一致する必要があります。
すなわち、
a+b=3a+b = 3
4a3b=194a-3b = 19
という連立方程式が成り立ちます。
この連立方程式を解きます。
a+b=3a+b=3よりb=3ab = 3-aなので、これを4a3b=194a-3b = 19に代入すると、
4a3(3a)=194a - 3(3-a) = 19
4a9+3a=194a - 9 + 3a = 19
7a=287a = 28
a=4a = 4
b=3ab = 3-aよりb=34=1b = 3-4 = -1
したがって、a=4,b=1a=4, b=-1です。

3. 最終的な答え

a=4,b=1a=4, b=-1

「代数学」の関連問題

与えられた数のべき根を全て求め、複素平面上に図示する問題です。 (1) $\sqrt[3]{64}$ の3乗根を求める。 (2) $\sqrt[6]{-i}$ の6乗根を求める。

複素数べき根ド・モアブルの定理極形式
2025/6/20

$x$ が実数のとき、$x^3 = 36$ を満たす $x$ の値を求めよ。

方程式実数3乗根
2025/6/20

与えられた複素数を極形式で表す問題です。具体的には、(1) -1, (2) $\frac{(1+i)^6}{(1-i)^4}$, (3) $(\cos \frac{4\pi}{9} + i\cos \...

複素数極形式複素数の計算ド・モアブルの定理
2025/6/20

与えられた漸化式と初期条件から、数列$\{a_n\}$の一般項を求める。 (1) $a_1 = 2, \quad a_{n+1} = 3a_n - 2$ (2) $a_1 = 5, \quad a_{...

数列漸化式特性方程式
2025/6/20

2次曲線の方程式 $x_1^2 + 10\sqrt{3}x_1x_2 + 11x_2^2 = 8$ の解を求める問題です。

二次曲線固有値固有ベクトル座標変換双曲線楕円
2025/6/20

2次関数 $y = x^2 - mx + m^2 - 3m$ のグラフが、$x$軸の正の部分と異なる2点で交わるとき、定数 $m$ の範囲を求めます。

二次関数二次不等式判別式グラフ不等式
2025/6/20

与えられた複素数を極形式で表す問題(1)~(3)と、与えられた数のべき根を全て求め、複素平面上に図示する問題(4)~(5)です。

複素数極形式ド・モアブルの定理複素平面べき根
2025/6/20

次の条件によって定められる数列 $\{a_n\}$ の一般項を求めます。 (1) $a_1 = 1, \ a_{n+1} - a_n = 2n$ (2) $a_1 = 4, \ a_{n+1} - a...

数列階差数列一般項
2025/6/20

与えられた方程式は $\frac{3x-9}{5} + 7 = \frac{x+10}{3}$ です。この方程式を解いて、$x$ の値を求めます。

一次方程式方程式計算
2025/6/20

二次関数 $g: y = -2x^2 + 6x + a$ が与えられ、そのグラフが点 (2, 1) を通る。 (1) $a$ の値とグラフの頂点の座標を求めよ。 (2) $t$ を正の数とする。区間 ...

二次関数最大値最小値平方完成グラフ
2025/6/20