不等式 $a^2 - a + b^2 - b + \frac{1}{2} \geq 0$ が成り立つことを証明し、等号が成り立つのはどのようなときかを求める。

代数学不等式証明平方完成
2025/6/19

1. 問題の内容

不等式 a2a+b2b+120a^2 - a + b^2 - b + \frac{1}{2} \geq 0 が成り立つことを証明し、等号が成り立つのはどのようなときかを求める。

2. 解き方の手順

与えられた不等式を平方完成を用いて変形する。
a2a+b2b+12=(a2a)+(b2b)+12a^2 - a + b^2 - b + \frac{1}{2} = (a^2 - a) + (b^2 - b) + \frac{1}{2}
=(a2a+1414)+(b2b+1414)+12 = (a^2 - a + \frac{1}{4} - \frac{1}{4}) + (b^2 - b + \frac{1}{4} - \frac{1}{4}) + \frac{1}{2}
=(a12)214+(b12)214+12 = (a - \frac{1}{2})^2 - \frac{1}{4} + (b - \frac{1}{2})^2 - \frac{1}{4} + \frac{1}{2}
=(a12)2+(b12)212+12 = (a - \frac{1}{2})^2 + (b - \frac{1}{2})^2 - \frac{1}{2} + \frac{1}{2}
=(a12)2+(b12)2 = (a - \frac{1}{2})^2 + (b - \frac{1}{2})^2
(a12)20(a - \frac{1}{2})^2 \geq 0 かつ (b12)20(b - \frac{1}{2})^2 \geq 0 であるから、
(a12)2+(b12)20(a - \frac{1}{2})^2 + (b - \frac{1}{2})^2 \geq 0 が成り立つ。
したがって、a2a+b2b+120a^2 - a + b^2 - b + \frac{1}{2} \geq 0 が成り立つ。
等号が成り立つのは、(a12)2=0(a - \frac{1}{2})^2 = 0 かつ (b12)2=0(b - \frac{1}{2})^2 = 0 のときである。
すなわち、a12=0a - \frac{1}{2} = 0 かつ b12=0b - \frac{1}{2} = 0 のときである。
したがって、a=12a = \frac{1}{2} かつ b=12b = \frac{1}{2} のとき、等号が成り立つ。

3. 最終的な答え

不等式 a2a+b2b+120a^2 - a + b^2 - b + \frac{1}{2} \geq 0 は成り立つ。
等号が成り立つのは、a=12a = \frac{1}{2} かつ b=12b = \frac{1}{2} のときである。

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