点A(0, 1)を中心とし原点Oを通る円$C_1$がある。点B(0, -1)から円$C_1$に引いた2本の接線の接点をP, Qとする。ただし、点Pのx座標は正とする。y軸に関して対称な放物線$C_2$が直線BPと直線BQにそれぞれ点Pと点Qで接するものとする。 (1) 2点P, Qの座標を求めよ。 (2) 放物線$C_2$を表す方程式を求めよ。 (3) 点Aから放物線$C_2$上の各点までの距離は1以上であることを示せ。 (4) 円$C_1$の原点Oを含む弧PQと放物線$C_2$で囲まれる部分の面積Sを求めよ。

幾何学接線放物線面積座標平面
2025/6/20

1. 問題の内容

点A(0, 1)を中心とし原点Oを通る円C1C_1がある。点B(0, -1)から円C1C_1に引いた2本の接線の接点をP, Qとする。ただし、点Pのx座標は正とする。y軸に関して対称な放物線C2C_2が直線BPと直線BQにそれぞれ点Pと点Qで接するものとする。
(1) 2点P, Qの座標を求めよ。
(2) 放物線C2C_2を表す方程式を求めよ。
(3) 点Aから放物線C2C_2上の各点までの距離は1以上であることを示せ。
(4) 円C1C_1の原点Oを含む弧PQと放物線C2C_2で囲まれる部分の面積Sを求めよ。

2. 解き方の手順

(1)
C1C_1の方程式は、中心がA(0, 1)で原点Oを通るので、半径は1であるから、
x2+(y1)2=1x^2 + (y-1)^2 = 1
つまり、x2+y22y=0x^2 + y^2 - 2y = 0である。
点B(0, -1)から円C1C_1に引いた接線の接点Pを(x1,y1)(x_1, y_1)とおく。
接線の方程式は、
x1x+(y11)(y1)=1x_1 x + (y_1 - 1)(y - 1) = 1
これが点B(0, -1)を通るので、
(y11)(11)=1(y_1 - 1)(-1 - 1) = 1
2(y11)=1-2(y_1 - 1) = 1
2y1+2=1-2y_1 + 2 = 1
2y1=12y_1 = 1
y1=12y_1 = \frac{1}{2}
これを円C1C_1の方程式に代入すると、
x12+(12)22(12)=0x_1^2 + (\frac{1}{2})^2 - 2(\frac{1}{2}) = 0
x12+141=0x_1^2 + \frac{1}{4} - 1 = 0
x12=34x_1^2 = \frac{3}{4}
x1=±32x_1 = \pm \frac{\sqrt{3}}{2}
Pのx座標は正なので、x1=32x_1 = \frac{\sqrt{3}}{2}
よって、P(32,12)(\frac{\sqrt{3}}{2}, \frac{1}{2})
Qはy軸に関してPと対称なので、Q(32,12)(-\frac{\sqrt{3}}{2}, \frac{1}{2})
(2)
放物線C2C_2の方程式をy=ax2+cy = ax^2 + cとする。
直線BPの傾きは12(1)320=3232=33=3\frac{\frac{1}{2} - (-1)}{\frac{\sqrt{3}}{2} - 0} = \frac{\frac{3}{2}}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = \frac{3}{\sqrt{3}} = \sqrt{3}
直線BPの方程式は、y(1)=3(x0)y - (-1) = \sqrt{3}(x - 0)
y=3x1y = \sqrt{3}x - 1
放物線C2C_2と直線BPが点Pで接するので、
ax2+c=3x1ax^2 + c = \sqrt{3}x - 1
ax23x+c+1=0ax^2 - \sqrt{3}x + c + 1 = 0
この方程式が重解を持つので、判別式D = 0
D=(3)24a(c+1)=0D = (-\sqrt{3})^2 - 4a(c+1) = 0
34a(c+1)=03 - 4a(c+1) = 0
4a(c+1)=34a(c+1) = 3
また、点P(32,12)(\frac{\sqrt{3}}{2}, \frac{1}{2})は放物線上にあるので、
12=a(32)2+c\frac{1}{2} = a(\frac{\sqrt{3}}{2})^2 + c
12=34a+c\frac{1}{2} = \frac{3}{4}a + c
34a+c=12\frac{3}{4}a + c = \frac{1}{2}
3a+4c=23a + 4c = 2
3a=24c3a = 2 - 4c
a=24c3a = \frac{2 - 4c}{3}
これを4a(c+1)=34a(c+1) = 3に代入して、
4(24c3)(c+1)=34(\frac{2-4c}{3})(c+1) = 3
4(24c)(c+1)=94(2-4c)(c+1) = 9
4(2c+24c24c)=94(2c + 2 - 4c^2 - 4c) = 9
4(4c22c+2)=94(-4c^2 - 2c + 2) = 9
16c28c+8=9-16c^2 - 8c + 8 = 9
16c2+8c+1=016c^2 + 8c + 1 = 0
(4c+1)2=0(4c + 1)^2 = 0
4c+1=04c + 1 = 0
c=14c = -\frac{1}{4}
a=24(14)3=2+13=33=1a = \frac{2 - 4(-\frac{1}{4})}{3} = \frac{2+1}{3} = \frac{3}{3} = 1
よって、放物線C2C_2の方程式は、y=x214y = x^2 - \frac{1}{4}

3. 最終的な答え

(1) P(32,12)(\frac{\sqrt{3}}{2}, \frac{1}{2}), Q(32,12)(-\frac{\sqrt{3}}{2}, \frac{1}{2})
(2) y=x214y = x^2 - \frac{1}{4}

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