次の連立方程式を考える。 $ \begin{cases} 3x - 4y = 1 \\ y = mx + n \end{cases} $ この連立方程式がただ1組の解をもつための必要十分条件と、無数の解をもつための必要十分条件を求める。

代数学連立方程式一次方程式解の個数線形代数
2025/6/20

1. 問題の内容

次の連立方程式を考える。
{3x4y=1y=mx+n \begin{cases} 3x - 4y = 1 \\ y = mx + n \end{cases}
この連立方程式がただ1組の解をもつための必要十分条件と、無数の解をもつための必要十分条件を求める。

2. 解き方の手順

まず、2番目の式を1番目の式に代入して、yy を消去する。
3x4(mx+n)=1 3x - 4(mx + n) = 1
3x4mx4n=1 3x - 4mx - 4n = 1
(34m)x=1+4n (3 - 4m)x = 1 + 4n
連立方程式がただ1組の解を持つためには、xx についての一意の解が存在する必要がある。つまり、34m03 - 4m \neq 0 である必要がある。このとき、x=1+4n34mx = \frac{1 + 4n}{3 - 4m} となり、この xxy=mx+ny = mx + n に代入することで、yy も一意に決定される。したがって、連立方程式はただ1組の解を持つ。
連立方程式が無数の解を持つためには、上記の方程式において 34m=03 - 4m = 0 かつ 1+4n=01 + 4n = 0 が成り立つ必要がある。このとき、方程式は 0x=00 \cdot x = 0 となり、xx は任意の値をとることができる。そして、y=mx+ny = mx + n によって yy の値も決定される。
34m=03 - 4m = 0 より m=34m = \frac{3}{4}
1+4n=01 + 4n = 0 より n=14n = -\frac{1}{4}
したがって、連立方程式がただ1組の解を持つための必要十分条件は m34m \neq \frac{3}{4} であり、無数の解を持つための必要十分条件は m=34m = \frac{3}{4} かつ n=14n = -\frac{1}{4} である。

3. 最終的な答え

ただ1組の解をもつための必要十分条件: m34m \neq \frac{3}{4}
無数の解をもつための必要十分条件: m=34m = \frac{3}{4} かつ n=14n = -\frac{1}{4}

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